昨日の午前の手術は、人工股関節全置換術(THA)でした。先日の講演で、九州大学の中島准教授が後方アプローチの際には梨状筋を温存しているとお話されていました。
最近は後方アプローチで梨状筋を温存する施設が増えてきているので興味はあったのですが、あの九州大学でも梨状筋を温存しているとのことで、一度ウチでも試してみることにしました。
梨状筋を切離しないと展開が難しいと思っていましたが、温存している影響を全く感じませんでした。最後の関節包を縫合する段階まで梨状筋を温存していることを忘れていたほどです(笑)。
医局の先輩医師から「後方アプローチでは梨状筋を切離する」と教え込まれたことを、何の疑問も抱かずにずっと踏襲していただけなのかもしれません・・・。
これだけ経験を重ねてもまだまだトリビアがあるものです。少なくとも高位脱臼股や高度の拘縮股などの難症例以外では、梨状筋を温存して手術ができることが分かりました。
ただし、梨状筋を温存したからと言って、後方アプローチでの後方不安定性が劇的に改善されるわけではなさそうでした。やはり関節安定性では前方アプローチに分があると思います。
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人工股関節全置換術
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