整形外科医のブログ

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乾癬性関節炎

乾癬性関節炎とヘバーデン結節の鑑別

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先日、外来をしていると乾癬の患者さんが2名連続で受診されました。
両者とも主訴は手指の痛みです。


1名の方は局所所見・画像所見とも正常だったので経過観察することにしました。しかし、もう1名の方は両手指のDIP関節が変形しています。う~ん、乾癬性関節炎なのでしょうか?


乾癬性関節炎の単純X線像で有名な所見は、pencil-in-cupとDIP関節全体のerosionです。それぞれ下の画像のような所見になります。


pencil-in-case - コピー
  pencil-in-cup


DIP erosion - コピー

                        DIP関節全体のerosion


                                         ( Radiologyから抜粋 ) 


それぞれ、通常のDIP関節の変形性関節症であるヘバーデン結節とは、随分異なる画像所見であることが一目瞭然です。ちなみに今回の方は単なるヘバーデン結節でした。


乾癬の治療の主体は皮膚科医師ですが、整形外科医としても乾癬性関節炎の存在を念頭に置いておく必要があると思います。



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  初学者が関節リウマチの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です


                   
    
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繊維筋痛症 (Fibromyalgia)

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繊維筋痛症(Fibromyalgia; FM)は有名ですが、実際に診断した経験がありません。
最近、何名かの方で診断に苦慮する患者さんを診察する機会があり勉強しました。


脊椎関節炎(多発性付着部炎)や乾癬性関節炎との関連も指摘されています。
一応、1990年のACRで下記のごとくの診断基準があります。


・ 広範囲の痛みが3ヶ月以上続いている
・ 全身の18箇所の圧痛点のうち、11箇所以上で圧痛がある


診断基準自体が、かなりアバウトですね・・・。
下記にFMについて解説をしているサイトのリンクをはっておきます。


      繊維筋痛症友の会
      篠ノ井総合病院 リウマチ膠原病センター 浦野先生のHP


いろいろな疾患が含まれている可能性が高いですが、大阪大学の橋本准教授によると30%程度の方に精神科や心療内科の受診歴があるようです。精神疾患合併の可能性にも注意する必要がありそうです。


従来の治療は①NSAID ②SSRI ③SNRI ④抗うつ剤 ⑤ノイロトロピン 等でした。
①⑤以外は、整形外科医 / リウマチ医としては処方しづらいです。


今年の6月からプレガバリン(商品名:リリカ)もFMに伴う疼痛にも適応が拡大されました。
整形外科医 / リウマチ医にとっても朗報ですね。

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