AI (人工知能)という言葉が世間的にもかなり浸透しました。
各業界は AI との付き合い方を考えなければいけない時期に来ています。
そしてもちろん医療業界においても他人ごとではありません。AI による画像所見の読影などは、近い未来に実用化してもおかしくないからです。
このような状況の中で衝撃的な医療機関を発見しました。その名も 「AI ロボクリニック」です。H.I.S.が展開する変なホテルに併設されているクリニックです。
変なホテルは、ロボットの活用で業務効率化を図っていることで有名です。受付が無人のホテルで、ビジュアル的になかなか興味深いです。
そしてその受付が無人のホテルの中に併設されているのが、AI ロボットクリニックです。すでに AI が導入されているクリニックがあるのか!と衝撃を受けました。
しかし、少し調べてみると AI ロボクリニックの AI は「あい=愛」、つまり Love という意味で、愛のある医療の提供にロボットが活躍しているという意味だそうです(笑)。
実際には pepper が受付や検査の説明をするそうで、別に人工知能を導入しているわけではありません。
な~んだと肩透かしを食らいましたが 、そのネーミングセンスやフロントの奇抜さは商魂たくましくて、なかなか面白いと思いました。
人工知能
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先日の医師のキャリア革命で、東京大学の大谷先生
私は先日も記載したように、人工知能に対して結構深刻な危機感を抱いています。今回自治医大が開発したホワイト・ジャックは人工知脳型総合診療支援システムです。
8000万件のカルテ情報を統計的に処理して得られた因果関係を当てはめる作業を繰り返し行い、当てはまった度合いが大きい病名を表示する処理を情報システムが実行しています。
実は、統計処理を行って因果関係を見いだすことは既存技術で問題なく可能であり、ビッグデータを処理するために超高速な環境が必要になりますが、決して人工知能ではないそうです。
つまり、今回の自治医大のホワイト・ジャックは、教師無しで自ら学習を行う深層学習(ディープラーニング)を行っていないので、正確には自分で学習していく人工知能ではないのです。
ただ、ホワイト・ジャックが自己学習可能な人工知能ではないからと言って何の不安解消にもなりません。世界中で人工知能の研究開発がすごい勢いで進んでいるからです。
もちろん、医師の全ての業務が人工知能に置き換わることは考えにくいです。ただ、放射線科や皮膚科の診断領域および生活習慣病を扱う一般内科は確実に置き換わっていくでしょう。
では、整形外科などの手技的な治療が主体の科は、人工知能の影響から無縁で過ごせるのでしょうか? 残念ながら、私は 「否」 だと思います。
人工知能に置き換わってしまった領域で生計を立てていた医師が、人工知能の脅威に晒されていない領域に大量に流れ込んでくることが予想されるからです。
医師の高給は需給関係で維持されているに過ぎないので、避難先の専門性の高い領域は供給過剰状態に陥ります。こうなると需給関係から医師の所得は下がるでしょう。
このように資格系職種で最後の聖域(?)と言わる医師であっても、10年スパンでは安穏とできない状況になりつつあります。やはりモノカルチャーからの脱却を目指すべきではないでしょうか。
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第88回日本整形外科学会学術総会期間中の2015年5月23日に開催した、本ブログ管理人による 「医師のための資産形成セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。
本セミナーは経済的自由獲得を目指す医師向けに開催しました。 資産形成マニュアル は、医師に最適化した資産形成手法だと自負していますが、文書だけでは伝わらないことも多いです。
講義内では、資産形成マニュアルにおいて文面だけでは伝えきれなかった資産形成のコツや、寝ていても定期収入をもたらしてくれる 「資産の自動運転化」 を中心に説明しています。
先日、Googleが開発した人工知能(AI)が、囲碁のプロ棋士に初勝利したという ニュース がありました。この快挙は、1月27に英科学誌ネイチャーに論文が掲載されています。
既にチェスや将棋では人工知能が人間のチャンピオンに勝っていますが、囲碁は盤面が広いため、人工知能が人間のチャンピオンに勝つのは最も難しいとされてきました。
ところが、人工知能は囲碁まで人間に勝利してしまいました。今回のニュースが衝撃的であるのは、今回のシステムが人間によってプログラミングされたのではないという点です。
人間がプログラミングを作成する代わりに、人工知能自身が深層学習(ディープラーニング)を使って、どうやって囲碁の試合に勝つかを自ら学んだことが大きな驚きなのです。
今回の結果から、人工知能は戦略が重要な分野であれば、何にでも適用可能なことが証明されました。そして、これには戦争やビジネスはもちろんのこと、医療も含まれます。
これまで、医師のような知識集約型の仕事は、機械によって置き換わることは難しいと思われてきました。すなわち、医療関係の仕事は機械に対する「聖域」と見なされてきたのです。
しかし、Googleが開発した人工知能によって、この考えは過ちである可能性が高まりました。実は人件費の高い医師のような知識集約型の仕事こそ、最初のスケープゴートかもしれません。
素人考えでも画像診断などの放射線科領域は人工知能によって置き換わってしまいそうです。人工知能が膨大な画像データをディープラーニングすることは容易に実行されそうだからです。
10年ぐらいすると私たち医師を取り巻く環境は激変しているかもしれません。一寸先は闇ではないですが、人工知能の発達によって医師も安穏としていられなくなる予感がします。
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