整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

介護保険

介護保険のTIPS

このエントリーをはてなブックマークに追加


2017.8.12・19合併特大号の週刊ダイヤモンドの特集は、制度改悪に備える家族の介護 でした。私たちにとって、介護は比較的馴染み深い領域です。





このため、ほとんど知っていることばかりかなと思ってパラパラ見たのですが、実務上での思わず気付きがたくさんあったのでご紹介します。




要介護認定の調査時のポイント


いつも以上にがんばろうとして「できます」と言い切る高齢者が多いそうですが、実態を伝えることが重要です。そもそも、能力が高いとみなされると等級が低くなります。


日々の状態を記録したメモや、粗相をしたときの写真、騒いでいるときの動画などがあると説得力があるそうです。


また、調査員が自宅に来るからといって、室内の掃除や片付けなどはしてはいけません。ゴミがあふれていても臭くてもOKです。ありのままの大変な状態をみてもらうことが大切です。




介護費用は親のお金で


介護はいつまで続くか分かりません。先々のことを考えて、親世帯とは別会計にしておくことが賢明です。親のお金で出せる範囲のケアプランを作成してもらいます。


このためにも、親の資産を把握しておきます。介護する人も自分の老後にも備えなければなりません。共倒れを防ぐためにもお金に関しては一線を引いてください。




2000年4月に始まった介護保険自体が、予想を上回る高齢化の影響で発足以来の曲がり角にさしかかっています。


制度自体が使い物にならなくなるのはもう少し先の話になりそうですが、現在40歳台以上の医師は、そろそろ自分の親のことも心配しなければならない時期に差し掛かっています。


いつも仕事で向かい合っているから介護保険のことなら大丈夫!とはいかないのが現実です。患者さんとの関わりを通じて、少しずつ介護保険の勉強をしてもいいかもしれませんね。







★★ 『 整形外科の歩き方 』でお宝アルバイト獲得のための基本講座を公開中です! ★★






サ高住の破綻が止まらない

このエントリーをはてなブックマークに追加

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の破綻が止まりません。2015年に入ってから介護事業者の倒産件数は前年比の5割増しとなっており、過去最多のペースで増えています。


経営破綻の背景として介護施設における人手不足があります。人手不足のため給料を上げてスタッフを募集したところ、人件費が上昇して倒産してしまう事業者が多いそうです。


また、今年の4月から介護報酬が2.27%引き下げられたため、経営が不安定になっている施設もあるようです。ググってみると、久保川さんという方が下記のようなことを述べています。


① 全国のサ高住の6割は倒産する
② サ高住の経営は必ず赤字
③ 夜間の介護をやればこれも必ず赤字
④ 開業したくても社員が採用できない
⑤ 採用してもすぐに辞めていく
⑥ 入居者は地元にいない
⑦ 入居者は病院にしかいない
⑧ 医療ができないと入居率50%で倒産
⑨ 入居数より退去数が多いのでやっていけない
⑩ 入院が多く入居者がすぐに出て行く
⑪ 新しいサ高住に入居者がすぐに移動する
⑫ 考えているよりお亡くなりの人数がすごく多い
⑬ まだまだ自宅を離れたくない高齢者が多い
⑭ 何億円も建築費をかけても採算が合わない
⑮ 一人当り介護報酬が異常に少ない。


私は介護の門外漢なので、上記がどこまで真実なのか分かりません。しかし、⑥⑦⑩⑫は日常診療の実感として理解できます。やはり経営的にはかなり厳しいのでしょう。


かつては医療機関と社会福祉法人(特養)のみであった業界に、介護保険制度が始まったため多くの民間事業者が参入しました。そして、激烈な介護保険報酬の獲得合戦が勃発しました。


想定外の報酬請求が増えたため、制度維持のためにサ高住などの高齢者住宅事業は資金供給が絞られつつあります。


この流れが続くと、公的介護サービスは介護度の高い一部の要介護者のみの必要最低限に限定され、多くの中途半端な要介護者は公的サービスから外される可能性があります。


介護保険は2000年実施開始のため、現在の受益者(=高齢者)は年金以上のフリーランチ状態です。制度の趣旨には反しますがフリーランチである以上、制限は仕方無いと思います。


医療だけではなく介護の世界にも少子高齢化は深刻な影響を及ぼしています。将来的に需要は増えますが資金供給は増えないため、「医療・介護は成長産業」は大きな勘違いだと思います。



  ★★ 管理人監修の 「タダで自宅を手に入よう! 収益マイホーム購入マニュアル」 ★★
 


勤務医のあなたが開業医並みの収入を得て富裕層に到達する方法!」で提唱した収益マイホームの実践版です。2004年に”お金を生む”マイホームをタダ同然で取得した管理人が、家計のキャッシュフローを劇的に改善できる「収益マイホーム」を解説します。


どうせマイホームを取得するのなら、できるだけ安価に・安全に購入したいと思う方にぴったりのノウハウがぎっしり詰まったマニュアルです。 収益マイホームを購入することで、家賃や住宅ローンの支払から解放される可能性が高まります。


そしてこのことが人生の幅を広げることにもなるかもしれません。 全131ページのPDF版ダウンロード販売で、30日間の返品保証付きです。当直1回分にも満たない価格なので、本マニュアルの手法を実践すれば、あっという間に元が取れると思います。


尚、医師以外の方のご購入はご遠慮ください。



表紙画像
                                
タダで自宅を手に入よう! 収益マイホーム購入マニュアル


勘弁して!ケアマネ主導の区分変更

このエントリーをはてなブックマークに追加


整形外科診療をしていると身体障害者診断書や介護保険の主治医意見書の記載を求められるケースが非常に多いと思います。


可能なかぎり客観的に記載することを心掛けていますが、ときどき全く該当しないであろう患者さんから身体障害者診断書や介護保険主治医意見書の作成を依頼されるケースがあります。


虚偽記載をすることはできないのでやんわり断りますが、よくよく訊くとケアマネージャーさんから勧められて言い出すケースが非常に多いことに気付きました。


昨日も、医事課から区分変更目的の介護保険の主治医意見書が回ってきました。この方は肩関節周囲炎で治療中の方ですが、認知症も無く生活は完全に自立しています。


非常にお元気な方ですが、現在の等級は要支援2です。この方が要支援 2を取得? と違和感を感じたのですが、なんと要介護1に区分変更するための主治医意見書とのことでした!


要介護1とは、みだしなみや掃除などの身の回りの世話に手助けが必要で、立ち上がり、歩行、移動の動作に支えが必要とするときがある状態です。


この方は、ちょっと肩が痛い以外は、いつもシャキシャキ歩いています。正直に言って、この方は要支援2 にさえも該当せず、むしろどこからどう見ても非該当(自立)なのです。


ケアマネージャーさんがボランティアで仕事をしているわけではないことは理解しています。しかし、今回のケースは明らかに自分の利益のために介護保険を食い物にしている印象です。


もちろん、このようなケアマネージャーさんは全体の中のごく一部だけだと思いますが、もう少しモラルを期待したいものです・・。



       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

 
  初学者が整形外科の外来や救急業務を遂行するにあたり、最もお勧めの書籍です


                   
    

          
          整形外科研修ノート (研修ノートシリーズ)


自動排泄処理ロボット「マインレット爽」

このエントリーをはてなブックマークに追加


今日は私にとっては仕事始めで、日当直です。
年末年始の4日間飲んだくれていたので、久しぶりの休肝日です(笑)。


全国賃貸住宅新聞(2012.12.24・31合併号)に世界初の自動排泄処理ロボットの記事がありました。2013年1月7日より、大和ハウス工業株式会社は、株式会社エヌウィックが開発・製造する自動排泄処理ロボット「マインレット爽(さわやか)」を、福祉機器のレンタル事業者等に販売を開始することになったそうです。


http://www.daiwahouse.co.jp/release/20121212093333.html


「マインレット爽」は、介護が必要な方に紙おむつと同じ要領で専用カバーを装着して、排便・排尿した際いは、おむつ内のセンサーが感知して寝たままで排泄物の自動吸引と局部の洗浄・除湿ができる全自動の排泄処理ロボットです。介護する方は、排泄ごとにおむつを交換するなど身体的・精神的な負担を強いられてきましたが、マインレット爽を使用することで1日1回程度の専用カバー交換で済むため時間や気持ちにゆとりができそうです。


2012年4月の介護保険法の改正を受け、本体はレンタル品目となりました。さらに、2012年6月15日に交換可能部品である衛生ユニットは特定福祉用具となり、介護保険の利用が可能となりました。 これらの国の政策によって、利用者は本体をレンタルして衛生ユニットを購入することになりますが、利用者が介護保険を申請した場合には、本体のレンタル費用だけでなく衛生ユニット(専用紙おむつ:300円/枚/1日1回交換)の購入費用も1割負担となるため、手軽な費用で利用できるようになりました。


特に自宅で介護している方には朗報だと思いますが、この機械に頼りすぎると寝たきりを助長してしまう可能性もありそうです。しかし、急激に進む高齢化社会に対応するための、必須のロボットになりそうな予感がします。


介護保険の利用限度額

このエントリーをはてなブックマークに追加


リハビリテーション医の役割は、患者さんをスムーズに自宅退院へと導くことだと思います。
そのためには、介護保険を十分に理解しておくことが重要です。


御存知のように介護保険は下記の如くの分類があります。
・ 非該当
・ 要支援1~2
・ 要介護1~5


要介護度別の利用限度額は下記です。
・ 要介護1 165800円
・ 要介護2 194800円
・ 要介護3 267500円
・ 要介護4 306000円
・ 要介護5 358300円


上記利用限度額の1割が利用者負担となります。
基本的には、この利用限度額内で在宅サービスや施設サービスを選択していきます。


ちなみに、この利用限度額を超えた金額は全額利用者負担になります。
自宅への退院が困難な方は、上記の利用限度額をにらみながら施設サービスを検討します。


ここら辺は、医療相談室のメディカルソーシャルワーカー(ケースワーカー)に丸投げしているのですが、熟練した方は手早く難問を解決して驚かされることが多いです。彼らの持っている引き出しの多さにはいつも脱帽しています。


アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
ビジネスパートナー募集中
産婦人科
株式会社リコー様のインタビュー記事


管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人による幻冬舎ゴールドオンライン連載
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
REITで実践する不動産投資セミナー
190122
医師のための 金融資産形成術


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

・医学博士
・整形外科専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。