昨日の午前に行った筋肉温存型腰椎椎弓間除圧術(muscle-preserving interlaminar decompression: MILD法)のつづきです。
MILD法はいわゆる低侵襲手術なので、皮膚切開は1椎間なら約3cm程度となります。そして椎弓切除はトランペット型に必要最小限のみ掘削します。
私は、3mmと5mmの2種類のdiamond burrを主に使用しています。棘突起から椎弓の内板までは5mmのdiamond burrを使用し、lateral recessをトランペット型に掘削する際には3mmのdiamond burrを使用するのです。
このように掘削をワンパターン化することで、脊柱管を掘削する幅も一定化します。ほとんどの症例で掘削する幅は15mm(5mmのdiamond burr3個分)になります。diamond burrはそれ自体がメジャーの役割も果たすのです。
また、いちいちスパーテルに持ち替えるのが面倒なので、回転を止めた状態でdiamond burrで軽く掘削面を押してみて黄色靭帯が露出しているかを確認します。つまりdiamond burrはスパーテルの役割もある程度果たすのです。
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