先日、整形外科常勤医の居ない病院から化膿性膝関節炎の高齢女性を受け入れました。
7月末までは独居可能だったようですが、8月初旬に熱中症で入院になったそうです。
入院後もADLの低下が続き、9月になって左膝の腫脹・熱感が出現したため、非常勤の整形外科医が関節穿刺したところ、培養から黄色ブドウ球菌が検出されたので転院依頼となりました。
この患者さんが転院してきたのでざっくり診察したところ、全身の衰弱がかなり進んでいるようです。あまりまともに会話をすることもできないようで、全身は羸痩が著明でした。
血液生化学所見ではCRP/WBC 2.5/7000程度で、WBCは一応正常範囲内ではあるものの、他の血球数と比べると、やや細胞数が増加していると思って良さそうです。
問題の左膝ですが、著明な滑膜肥厚を認めるものの、穿刺しても5cc程度の混濁した関節液しか吸引できませんでした。塗抹検査では細菌を認めませんでしたが、現在培養継続中です。
現病歴から羸痩による易感染性のため、血行性に化膿性膝関節炎を併発したというストーリーで間違いないと思いますが、問題は治療をどう進めるかです。
現在、膝関節の炎症所見はそれほど高度では無さそうなので、最終的には関節清掃術が必要ではあるものの、まずは低栄養状態の改善を優先するべきだと判断しました。
今後の治療では紆余曲折が予想されますが、何とか膝関節の感染を鎮静化させて、無事退院まで持っていきたいと思います。
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低栄養状態
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