整形外科医のブログ

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側臥位

高度の円背では側臥位でMRI撮像を!

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今日の午前は外来でした。
事実上の新年初の月曜日だったので、いつになく新患患者さんが多かったです。


そのたくさんの新患患者さんの中に、80歳台半ばで多発性脊椎圧迫骨折の既往のある方がいました。12月20日ごろから続く腰背部痛を主訴にして初診されています。


単純X線像では明らかな新鮮骨折の有無を判断できませんでした。身体所見からは脊椎圧迫骨折の存在が強く疑われたため、思い切ってMRIを施行しました。


今回の方はもともと円背が強く、仰臥位が不可能な方でした。したがってMRIも仰臥位では撮像できません。このような場合、私は側臥位で腰椎のMRIを撮像しています。


側臥位で腰椎MRIを撮像する欠点としては、呼吸性のアーチファクトが仰臥位に比べて出やすいことと、コイルと撮像部位の位置関係で仰臥位と比べて画像が粗くなる可能性があることです。


先ほど側臥位で撮像したMRIを読影しましたが、思ったよりも問題の無い画質でした。体幹の軟部組織や硬膜管内の馬尾の位置が下方にシフトしていますが、おおむね良好な画像でした。


いつもはここまで綺麗な画質ではないのですが、今日の方は呼吸が静かだったから画像が良かったのかもしれません。ちなみにこの方は第12胸椎圧迫骨折でした。


このように、高齢で多発性脊椎圧迫骨折を併発している円背が高度な方では、側臥位でMRIを撮像することも選択枝のひとつだと思います。



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THA: 術前の健側下肢のポジショニング

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今日の午前は人工股関節全置換術(THA)でした。
当院では前方アプローチ(DAA)ではないので、
前外側(AL)、後外側(PL)アプローチとも側臥位で施行します。


hip positionerで骨盤を固定していますが、今までは健側の股関節をやや屈曲位にして抑制帯を掛けていました。しかしこの肢位では大腿骨側の操作に際に、手術側の股関節を内転すると、健側の膝に当たってしまい十分に大腿骨を浮上できません。


これを回避するために健側の股関節を屈曲・伸展0度近くにして固定すると、健側の膝に邪魔されずに手術側の股関節が十分内転できるため大腿骨が簡単に浮上することに気付きました。本当に些細なことですが、これだけでかなり大腿骨側の操作が容易になります。


もちろん、THAだけではなく人工骨頭挿入術でも同様の効果を見込めます。もし、あまり健側下肢のポジショニングにこだわっていなかったのなら、一度試してみてもいいかもしれません。

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