整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

勤務医

勤務医で開業医並みに稼ぐ手法

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一人の整形外科開業医で達成できる経常利益は? のつづきです


高所得な勤務医として、下記のような勤務形態があります。開業医の平均所得である2600万円と比べてもさほど遜色無い数字だと思います。

 ① (手術症例を)集患できる能力が高いため、
    複数個所の病院から常勤医として給与を得ている。     
   例: 2000万円×2ヵ所=4000万円

 ② バイト医として生計を立てている。
   例: 10万円/日×6日×4週×12ヶ月=約3000万円

 ③ 民間の小規模病院のため、給与所得が高い
   +日勤のバイトを持っている
   例: 1800万円+10万円/日×1日×4週×12ヶ月=約2300万円


※ メインの勤務先が一般的なケースでは、さすがに開業医並みは難しそうです
 
 ④ 一般病院+日勤のバイトを持っている  
   例: 1200万円+10万円/日×1日×4週×12ヶ月=約1700万円


上記①②は体力的に永続性のある勤務形態では無いため、勤務医と比較した場合には安定性で開業医に分がありそうです。ただし、開業するには融資を受ける等のリスクがあるため圧倒的に有利とまでは言えないと思います。


上記②③は能力的なハードルは低いので、決断しだいで実現可能です。ポイントは平日に研修日を取ることです。ただし心理的に日赤や医療センターなどの急性期病院へ後戻りできないことが多いので、経験年数10年目以上のある程度の実力と経験を蓄積した医師の選択枝のひとつでしょう。


あと、②③では、
民間医局  医師バイトドットコム などの民間斡旋業者の助力が必須です。これらの業者に登録しても最初にアポイントがあるだけで、ワンルームやマンション業者のようなしつこい営業はもちろんありません。



           
          




結構、おもしろい案件を紹介してくれることがありますので、何社か登録しておくことをお勧めします。私は、両社に登録していますが、今も続けているペイの非常に良い日勤バイト1本と寝当直バイト1本は、民間医局 からの紹介でした。



尚、アルバイトに関してですが、医局の先輩から引き継ぐものより、条件の良い案件が紹介されることも多かったことを付け加えておきます。


私の運営する
ホームページに民間斡旋業者を通じてのアルバイト先との交渉方法のコツをまとめています。興味のある方はご参考にしてください。




勤務医のための家計&マネー力UP講座

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民間医局で有名なメディカルプリンシプル社発行のドクターズマガジンに勤務医のお金に関する興味深い記事がありました。「勤務医のための家計&マネー力UP講座」です。


記事を書かれた占部氏は、住友銀行などを経て資産コンサルタントをされているとのことです。記事の内容は概ね妥当なことが多いですが、あまりファイナンシャルリテラシーの高くない勤務医にとっては、結構耳の痛い記事だと思います。以下に要約します。


・ 今まで数十人の勤務医の家計診断をしてきたが、家計に余裕があるのは全体の1割であった

・ 年収が増えても、年収の増加分ほどには貯蓄は増えない
  ⇒ 年収が増えた分の43-50%は税金に消える

・ 収入と可処分所得は違う。多くの方は自分の収入を「年収」、つまり額面の金額で判断するが、重要なのは自由に使えるお金(可処分所得)です

・ 多くのご家庭が「お金に余裕がない」とおっしゃられるが、細かく訊くと「謙遜ではなく事実」であった

・ 「家」へのこだわりは強いが、「住宅ローン」への理解は浅い

・ 老後に受け取れる厚生年金は低いため、老後に家計が赤字転落するケースが多い

・ 投資で利益を出す医師はほとんどいない

・ 医師にお勧めの投資は時間と専門性が不要な商品
  ⇒ 低リスクタイプの投資信託、確定拠出型年金


勤務医の年収は恵まれていますが、高い税負担や社会保険料、増えがちな交際費や服飾費、惜しみない教育費、住居費によって、「可処分所得」は必ずしも多くはないことに無自覚な傾向にあることが重要だそうです。


「投資で利益を出す医師はほとんどいない」 と 「医師にお勧めの投資は時間と専門性が不要な商品」は賛同しかねますが、それ以外は概ね勤務医の意識改革を促す良記事です。機会があれば一読することをお勧めします。


次週の日曜日 につづく

勤務医の現実を理解する その3

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勤務医の現実を理解する その2 のつづきです。


日本の医療の根幹を担っているのは病院勤務医なのですが、はっきり言って割に合わない仕事だと思います。激務に追われて気がつけば、夜がふけていることも多々あるでしょう。



そんな多忙な毎日ですから、当然お金のことなどじっくり考える余裕も無い・・・。
しかし、本当にそのままでいいのでしょうか?卒後5年目ぐらいの時、そんなことを考えていました。



勤務医は一般的な水準よりは高い給与ですが、意外なほど経済的に不安定です。
病気になったら収入が激減しますし、医局に属している場合は、23年周期で病院のローテーションをするため退職金も多くは望めません。



一見そこそこ収入があるので安定しているように感じますが、一歩足を踏み外せば経済的苦境に立たされるのです。このことはうすうす感じていたので、常に漠然とした不安があったのだと思います。



良質な医療を提供するためには医師自身が精神的に充足している方がよいし、その基盤となるのは経済的な安定だと思います。そんなわけで、今から12年ほど前からこの方面の探求を真剣に開始しました。


次週の日曜日につづく

勤務医の現実を理解する その2

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勤務医の現実を理解する その1 のつづきです。


私は病院勤務医なので、自分の置かれている状況を考えてみたいと思います。勤務医は年収1000~1200万円程度の方が多いと思います。これは全給与所得者のうち、上位5%程度に位置します(
統計元:国税庁 平成20年 民間給与実態統計調査結果)。


 

では年収1000万円の手取りはいくらかと言いますと、ざっくりですが700~800万くらいです。住居費や生活費を除くと自由にできるのは、年額で約300-400万円程度ではないでしょうか。子供が大きくなると、教育費も大幅に増えるのでほとんど家計に余裕が無くなります。


他の職種の方に比べると良い状況なのでしょうが、背負っている責任・労働量・訴訟リスクを考えると少し割りに合わないように感じます。ドクターは高給取りだからいいよね~とよく言われましたが、そんなに余裕があるわけじゃないんだけど・・・と思っていました。


その3 につづく

勤務医の現実を理解する その1

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日曜日は休日なので、ブログネタになりそうなことを経験できません。
つまり、ネタが無いんです・・・。
これから祝祭日は、苦しまぎれに診療とはあまり関係無いことを書いてみようと思います。


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このブログをみていただいている方の大半は、医師をはじめとする医療関係者だと思います。企業の寿命よりも人間の働ける期間の方が長くなったこの時代に、医療関係者は比較的高収入を長期にわたって安定して稼ぐことができる稀な職業のひとつです。


日本航空、東京電力、シャープ、オリンパス、野村證券、パナソニック、ソニー・・・。これらは全て、一昔前まで倒産する可能性など考えることすら無かった日本を代表する企業群です。これらの企業に就職した人で、今後
20年を無事に乗り切れる人は果たしてどの程度いるでしょうか?


2000
年代にはいってグローバル競争の激化とともに、年々給与所得が減少しています。国税庁の民間給与実態統計調査によると、2000年から2010年までに461万円から412万円まで1割以上減少しています。


 
給与推移グラフ
                
                  出典:国税庁 平成22年 民間給与実態統計調査



職種にも寄りますが、今後ますます世界水準の給与に収斂していくと言われています。私たちの周囲が沈没しているため、同水準の給与を保っている医療関係者が相対的に上昇しています。


しかしこの状況が未来永劫続くわけはありません。既に国債残高はGDPの200%を越えており、医療費の削減圧力も増大します。医療関係者が相対的に高い給与水準を保っているのも時間の問題だと思います。医療関係者が相対的に高い給与水準を保っているうちに資産を築く必要があるのです。


次週の日曜日につづく

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・超長期金融資産投資家

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