本日の午前は外来でした。新患を診察する前に問診表を確認しますが、極端な問診表を目にすると、どうしても患者さんの第一印象に対するバイアスが掛かります。
今日も「最近、体を動かすことが億劫になってきたので入院でのリハビリテーション希望」という少し芳しい匂いを予想させる問診表を記載した患者さんが初診されました。
正直、どんな患者さんが入室してくるのか身構えましたが、よくよく話を聞いてみると歩行時に下肢の脱力感が出てくるため外出するのが億劫になったようです。
たまたまMRIでキャンセルが出たので腰椎MRIを施行したところ、L4/5で中等度の脊柱管狭窄を認めました。検査結果を説明してオパルモンを処方すると喜んで帰って行きました。
あまりに極端な問診表や、通常ではないルートで診察室にやってくる患者さんには悪い方向のバイアスが掛かりがちですが、やはりしっかりと話を聞いて診察に臨むべきだと思います。
患者さんは医療の素人なので、問診表の書き方・病院での立ち振る舞い・医療機関へのアプローチ手法が私達医療関係者の常識から外れることもあります。
今日の方の「最近、体を動かすことが億劫になってきたので入院でのリハビリテーション希望」という問診表も、もしかしたら私以外の方から見ると普通の訴えなのかもしれません。
「自分の常識は世間の常識ではないかもしれない」という気持ちを常に忘れないようにして、できるだけ診察や治療にバイアスが掛からないように心掛けるべきだと改めて思いました。
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外来診療
本日の午前はアルバイト先での外来でした。
この病院は、まだ紙カルテで運用しています。
個人的には、紙カルテの方が俯瞰性があって好きです。さて、最近ではめっきり少なくなった紙カルテですが、業務を省略化するために判子が準備されている病院が多いと思います。
手や足の判子、関節リウマチの疼痛関節の判子、腰の判子、ギプスの注意書き判子、よく使用する病名の判子等のさまざまなものが準備されています。
これらの判子は毎日使用されているので、使用頻度の高い判子ほどスタンプのカスが文字の間に溜まってしまい、カルテに上手く印字できなくなってきます。
以前は、アルコール綿花で判子の表面を擦ってカスを除去していました。今朝もうまく印字できなかったのでカスを除去していると、外来の看護師さんが面白い方法を教えてくれました。
① まず手袋をはめる
② 歯ブラシで判子の印字面を擦ってカスを除去する
この方法だと、手を汚さずにおもしろいほど簡単にカスを除去することができました。小規模病院や診療所などではまだまだ紙カルテは健在です。
もし判子の印字が上手くできなくなってきたら、上記の方法で表面のカスを除去すると見違えるように綺麗に印字できるので、外来がはかどるかもしれません(笑)。
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今日の午前は外来でした。常勤医が1人減ったため月曜日が1診察体制になったので、可能な限りスピーディーな診察を心掛けています。
診察において心掛けている点は、下記のごとくです。
① トラブルを起こさない
② 患者さんの”ニーズ”を探る
③ 患者さんの満足度を上げる
①に関しては一度でもトラブルに発展すると、それだけで非常に多くの時間を取られてしまいます。入院と違って外来でのトラブル内容は、治療の望ましくない結果よりも、「早く診ろ!」等の患者さんの気持ちが原因となっていることが多いと思います。
治療の望ましくない結果が原因の場合には、少々時間を取られることも致しかた無いですが、心情面の場合には定時診察・丁寧な言葉遣い・目を見て話す等を習慣づけることでかなり回避可能だと思います。
②に関しては意外と重要だと思います。こちらは痛みを取り除いて欲しいから受診していると思いがちですが、「診断書が欲しい」「症状は無いが心配だから来た」「シップが欲しい」という場合も多々あります。
このような方は検査が必要無い場合が多いので、できるだけ患者さんの希望に応えるような診療を進めるべきです。不要な検査を省くことで診察時間を大幅に短縮することも可能です。
③は①や②とリンクします。いくら丁寧に診察したと思っても、患者さんのニーズに合致していなければ満足度は低いです。満足度が低いとトラブルにも発展しがちなので、満足度を上げることは非常に重要だと思います。
ただ、①~③を常に心掛けることで外来診療スピードはアップしますが、患者さんからの人気が高まると返って外来患者数が増え過ぎるというパラドックスに陥ってしまいます。
病院経営を考えると、勤務医は入院患者さんにエネルギーを注ぐことが鉄則なので、状態が落ち着いている外来患者さんは開業医に行っていただくように促すことを忘れてはいけません。
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