昨日のブログで書評: 成功は”ランダム”にやってくる!を記事にしましたが、この書籍の内容を自分の立場に当てはめてみました。


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テニスやチェスなどの厳密なルールがある世界ではイノベーションが起きる余地が無いので、専心努力して確立された勝利の方程式をマスターすれば成功する確率が高いです。これに対して社会的規範のゆるい分野ほどルールがすぐに変化するため、確実に成功する手法は存在せず予測できない方法で初心者が参入して成功を収めることが可能となります。そして現実社会は後者に属します。


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ランダムな出来事に運命を左右されることが増えている現代社会では、確実に成功する方法は存在しません。しかし、厳密なルールがある世界ではイノベーションが起きる余地が無いので、状況は異なります。つまり、専心努力して確立された勝利の方程式をマスターすれば成功する確率が高いです。


書籍ではテニスやチェスが厳密なルールがある世界の代表として紹介されていますが、大学入学試験もこの世界に当てはまると思います。文部科学省によって試験範囲や内容が規定されており、長い歴史があるためすでに合格するためのノウハウも確立されているからです。


ドクターの方には自分の経験として周知の事実だと思いますが、医学部や東京大学などの一般的には難関大学・学部といわれているところでも、確立された学習ノウハウを用いてある一定の時間を費やして勉強すると合格する確率が極めて高くなります。


この合格するまでの時間は諸説ありますが、
和田秀樹氏によると東京大学や医学部でも約1500時間だそうです。これを高校3年間でこなすには1日あたり1.5時間程度の勉強量です。私の印象では3000時間程度は必要そうですが、それでも1日あたり3時間程度の勉強量です。


このように大学入学試験は努力がストレートに結果に結びつく可能性が一般社会と比べて極めて高いので、まずは確実に結果を出せる大学入試で難関大学に合格することで有利な状況を確保することは非常に理にかなっていると思います。


20歳台前半で得た有利な状況(学歴や国家資格)を武器に、それ以後はランダムな出来事に運命を左右される現代社会においてクリック・モーメントをつかむ努力を続けるのです。このように考えると現在の異常なまでの医学部人気も理解できます。無意識のうちに自分の子供の最良な人生戦略を採っているのです。




                        


     
成功は“ランダム"にやってくる! チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方