脊椎由来の疼痛に対する治療法 その1 のつづきです。


外傷性頚部症候群の場合、消炎鎮痛剤を処方することで外来に居つかれては困るという心理が働くのでしょうが、意外と消炎鎮痛剤が処方されていないことが多いように思います。急性腰痛症にたいしては消炎鎮痛剤が処方されるケースが多いだけに、この対応に違いは興味深いです。


慢性腰痛症にたいしては、まずロキソニンを処方して消炎鎮痛剤に反応するかを確認します。反応する場合は、次の1週間はモービックを処方してみます。ここでも鎮痛効果があるようなら、更に4週間分処方します。


服用方法は、就寝中や起床時の痛みであれば夕食後に服用、午後からの痛みであれば昼食後に服用といったかんじです。1ヵ月服用するとかなり痛みが軽減する方が多いです。診察予約は6週間後にいれておき、服用終了して2週間の間に痛みが再燃したかを確認します。


その3 につづく