NY市場では産金株の乱高下が一定のレンジ内で続いています。私は橋頭保(資金投入開始価格)からの売買ルールを厳守する投資スタイルなので、相変わらず
ユニット数が増えません。


「乗り遅れないためにも今買いたい!」や「こんなお先真っ暗な状況では買うことは難しい・・・」という気持ちを抑えながら機械的に投資することで、何度かの大相場をモノにしてきました。


私の経験則では、精神的に苦しい状況下で自分の恐怖を捻じ伏せて投資した銘柄が最もパフォーマンスが大きいです。一方、ラクラク購入した銘柄はあまり冴えないモノが多いです。


私は、15年以上に及ぶ金融資産投資の経験則から投資スタイルを確立していますが、今週号の週刊ダイヤモンド 最新 上場1500社の正しい株価 を拝読して、コリャ駄目だなぁと感じました。






内容的には編集部による株価評価がメインですが、評価基準が単純過ぎます。誤解を恐れずに言えば、編集部は金融市場やプロ投資家を舐めているのでは? という酷い内容です。


この特集記事を鵜呑みにして推奨銘柄を仕込んでしまったら、敗者になることほぼ間違いなしでしょう。このジャンルは、豊富な実戦経験のある人の記事しか参考にしてはいけません。


さて、内容的には全く参考にならない特集でしたが、それでも今回の雑誌はそれなりに投資の指標となります。それは、「週刊ダイヤモンドが株式特集を行った」という事実です。


このような経済誌が特集を組むと、相場は天井に近いことが多いです。株式特集を行ったのが週刊ダイヤモンドではなく週刊ポストなどの大衆誌であれば、疑念が確信に変わります。


このように電車の中吊りを見ているだけでも相場の天井が近づいているか否かが良く分かります。大衆誌での株式特集は、非常に危険なシグナルであることを再認識しておくべきでしょう。


投資格言の 「 人の行く裏に道あり、花の山 」 は真だと思います。そして、この格言は投資だけではなく実社会での成功においても当てはまるのではないでしょうか。



★★  医師のための金融資産形成術  ★★


資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。



NY夜景

      



勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。


1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術


①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。


一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。 


今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。


築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。