整形外科医のブログ

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梨状筋温存

THA: 内閉鎖筋温存 の後外側アプローチ

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今日の午前は、人工股関節全置換術(THA)でした。
最近のマイブームは梨状筋温存の後外側アプローチです。


しかし、” 梨状筋温存 ”ではなく、” 内閉鎖筋温存 ”の後外側アプローチ
という方が、表現としてはピッタリであることに気付きました。


短外旋筋群は上双子筋・内閉鎖筋・下双子筋など筋群の総称ですが、
大腿骨頭前方回転骨切術(ARO)などの手術以外ではあまり区別することはありません。



しかし、可能なかぎり股関節後方の安定性を確保するためには、
どの筋肉まで温存するかが結構重要になってきます。


術中所見を観察すると、上・下双子筋よりも索状になっている内閉鎖筋の方が
股関節後方の制動性に大きく影響するように見えます。


そして、股関節後方要素を温存する範囲のメルクマールとしても、
視覚的にも触覚的にも内閉鎖筋が優れています。


内閉鎖筋を指先で触った感触は、梨状筋よりやや小振りですが、
しっかりと索状物として触知できるので自信を持って温存できます。


股関節屈曲80度・内転20度・内旋60度のいわゆる脱臼肢位をとっても、
内閉鎖筋がインナーボールの上層でピンピンに緊張するので全く脱臼傾向がありません。


後方関節包をL字切開する部位を内閉鎖筋の末梢側にすることで、
確実に股関節の後方安定性を温存することができます。


これからは、” 梨状筋温存 ”ではなく、” 内閉鎖筋温存 ”の後外側アプローチ
であるという認識でTHAを施行していこうと思います。



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                                    人工股関節全置換術



THA: 内閉鎖筋までばっちり温存!

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先日の午前に、人工股関節全置換術(THA)を施行しました。
手術用照明器が良かったので、後外側アプローチですが内閉鎖筋までばっちり温存できました。




141024




上の画像は、THAのインプランテーション完了時の術野です。画面中央の縦方向に走る筋肉は内閉鎖筋です。上双子筋や梨状筋ももちろん温存できています。


アプローチは後外側なのですが、内閉鎖筋および上双子筋がインナーボールを完全に覆っていることが分かります。このため関節後方の安定性が格段の向上しています。


股関節屈曲80度・内転20度・内旋60度のいわゆる脱臼肢位をとっても、内閉鎖筋および上双子筋がインナーボールの上層でピンピンに緊張するので全く脱臼傾向がありません。


後方関節包をL字切開する部位を上双子筋下縁よりやや末梢にすると、内閉鎖筋の中枢側まで温存できるため、インナーボールの安定性に大きく寄与します。


注意点はリーマーの出し入れの際に、内閉鎖筋縁を傷つけてしまいがちなことです。リーマーの出し入れの際には、筋鉤等で内閉鎖筋の保護を心掛ける必要がありそうです。


後外側はアプローチは、前外側アプローチと違って非常に容易なので、どのような症例にも対応可能なアプローチです。


そして梨状筋だけでなく上双子筋や内閉鎖筋も温存すると後方安定性が増します。手技は簡単なので、後外側アプローチをメインにしている方は、一度試されてもよいかもしれません。



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THA: 梨状筋温存手術は簡単でした!

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昨日の午前の手術は、人工股関節全置換術(THA)でした。先日の講演で、九州大学の中島准教授が後方アプローチの際には梨状筋を温存しているとお話されていました。


最近は後方アプローチで梨状筋を温存する施設が増えてきているので興味はあったのですが、あの九州大学でも梨状筋を温存しているとのことで、一度ウチでも試してみることにしました。


梨状筋を切離しないと展開が難しいと思っていましたが、温存している影響を全く感じませんでした。最後の関節包を縫合する段階まで梨状筋を温存していることを忘れていたほどです(笑)。


医局の先輩医師から「後方アプローチでは梨状筋を切離する」と教え込まれたことを、何の疑問も抱かずにずっと踏襲していただけなのかもしれません・・・。


これだけ経験を重ねてもまだまだトリビアがあるものです。少なくとも高位脱臼股や高度の拘縮股などの難症例以外では、梨状筋を温存して手術ができることが分かりました。


ただし、梨状筋を温存したからと言って、後方アプローチでの後方不安定性が劇的に改善されるわけではなさそうでした。やはり関節安定性では前方アプローチに分があると思います。



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