整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

橈骨遠位端骨折

橈骨掌側プレートの位置決めのコツ

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先日、橈骨遠位端骨折に対する掌側プレートを用いた骨折観血的手術がありました。掌側プレートを用いた手術の最大のヤマ場は、遠位最尺側へのスクリュー刺入だと思います。



このスクリュー(ピン)の刺入を至適位置にキメルことができれば、後は流れ作業のように手術が終わります。しかし、立体認知能力に劣る者(=私)にとっては容易な手技ではありません。


過去にもご紹介したようにいろいろ工夫していますが、症例によってはなかなか満足のいく位置にスクリュー(ピン)を刺入することができず、ストレスが溜まることも多かったです。


しかし、同僚が発案した工夫でストレスから解放されました。最遠位尺側へのスクリュー刺入が難しいのは、骨片とプレートの位置関係を3次元で考えて調整しなければならないからです。


3次元で考えると難しいのですが、2次元にすることで随分難易度は下がります。具体的には手台を脚の無いもの(木板等)に変更して 手術台を患側が下になるように傾けるのです。




キャプチャ



掌側プレートの遠位最尺側のスクリュー孔が正円になるように、手術台の傾きおよび前腕の回内外を調整します。上図では遠位最尺側のスクリュー孔に仮固定用スリーブを付けています。


スクリュー孔が正円になれば2次元でプレートの位置を調整します。掌側プレートの遠位最尺側のスクリュー孔を至適位置に誘導して、そのまま鉛直方向にドリリングするだけです。


この手技を採用すると 2次元の位置調整のみになるので、
掌側プレートを至適位置に簡単に誘導することが可能となります。興味のある方は一度試されてはいかがでしょうか。





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橈骨遠位端骨折のCS法のコツ

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橈骨遠位端骨折の手術では、掌側プレートによる治療がスタンダードです。そして、小さな遠位骨片を効率良く整復する手技としてCondylar stabilizing法(CS法)が一般的になりました。


最近は医療機器メーカー各社がCS法に対応したデバイスを開発しています。主に下駄タイプとロッドタイプがありますが、下駄タイプの方が高さ調整する必要が無いので便利だと思います。


CS法によって橈骨遠位端骨折の掌側プレート手術がとても簡単にできるようになりましたが、いくら簡単と言ってもそれなりにコツがあります。


Watershed line design の掌側プレートでCS法を施行する際には、尺側最遠位の位置決めで全てが決まると言っても過言ではありません。


そこで、術中の集中力の全てをこの一点に掛けるのですが、なかなか至適位置にはまりません(笑)。おそらく私の才能が足りないためなので、非才なりに工夫が必要となります。


非才なりの工夫では、プレート第一列目のスクリューホールが真円になるように遠位骨片の角度を調整します。スクリューホールが真円になれば、垂線方向に打ち下ろすだけだからです。


この状態で考慮するべきなのは関節面からの距離だけなので、ワンプレーンだけ注意すれば良いことになります。空間認識能に劣る非才の身にとって、これほどありがたいことはありません。


ちなみにCS法の下駄タイプのデバイスでは20~30度ぐらいを多用しています。これはvolar tilt 10度+骨折によるdorsal tilt 10~20度の和が20~30度になるからです。



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長過ぎる掌側プレートも考えモノ

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先日、橈骨遠位端骨折に対する掌側プレートによる関節内骨折観血的手術がありました。
橈骨遠位端の骨折が関節面から約4cm中枢にまで達していました。


橈骨遠位端関節面も激しく粉砕していました。radiocarpal joint 内に遊離している骨片があったので、手関節背側から関節内を展開して遊離骨片の摘出術も追加で施行しました。


このようになかなか大変な手術でしたが、関節面から約4cmも中枢側にまで達している骨折に対応するため、通常2~3穴の掌側プレートにも関わらず5穴を選択せざるを得ませんでした。


これだけ長いプレートを選択すると、通常の(2~3穴の)掌側プレートを選択する時とは比較にならないぐらい正確にプレートの設置位置を調整する必要がありました。


私はradial inclinationを矯正するために敢えてプレート中枢端が尺側にくるように設置しますが、2~3穴の掌側プレートと同じ感覚だと過大にradial inclinationが矯正されてしまいます。


橈骨遠位端部でのプレートの設置位置および橈骨長軸とプレート軸の設置角度ともに、かなり神経を使って調整する必要がありました。


橈骨遠位端骨折に対して、これほど長い掌側プレートを選択するケースはあまり無いと思いますが、プレート長に起因する意外なピットフォールだと感じました。



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U字スプリント作成のコツ

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先日の足関節捻挫に対するU字スプリントの捕捉です。
実際にU字スプリントの作成では少し工夫が必要です。


何も考えずにU字スプリントを作成すると、ちょっと不細工なモノが出来上がってしまうのです。具体的なチェックポイントはMonthly Book Orthopaedics vol.28 No.10の169ページをご覧下さい。


ここでは、獨協医科大学越谷病院の栃木祐樹先生が記載されていることを踏まえて、私の視点からU字スプリント作製の注意点を考えてみたいと思います。



U字スプリント - コピー



上の図はMonthly Book Orthopaedics vol.28 No.10の169ページからの転載です。栃木先生
はつま先を足台に乗せて足関節中間位に保つように指示されています。


次に助手や患者本人に両端を引っ張り上げてもらいます。当初、私は引っ張り上げる意味が分からなかったのですが、引っ張りあげていないと踵部に浮きが出来てしまうことに気付きました。


この点は橈骨遠位端骨折におけるU字スプリントとは異なるピットフォールです。しかし、基本的には簡単に作成できるので、医師・患者さんとも満足度の高い外固定方法だと思います。



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橈骨遠位端掌側プレートの私的コツ

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先週は年末年始の大雪のために、橈骨遠位端骨折に対する手術が立て続けにありました。
いずれの症例も、Watershed Line Designの掌側プレートを用いた内固定を行いました。


一時期、方形回内筋を温存しようと試みましたが、最近では手術時間短縮と正確な部位へのプレート設置を第一に考えて、以前の方形回内筋の縦切方式に戻しています。


かなりの症例をこなしていることもあり、最近では掌側プレートを用いた手術のコツが何となく分かってきたような気がします。私が気付いたコツは下記の5点です。


① Watershed Lineを用手的もしくはエレバトリウムの先端で確認
② 掌側プレート(Watershed Line Design)の末梢端をWatershed Lineに合わす
③ 橈骨遠位骨片の尺側・関節面からそれぞれ1mmの部位にプレート端が位置するよう仮固定
④ プレート中枢側は橈骨骨幹部の尺側縁から5mm程度は掌側に浮くようにする
⑤ 仮固定から全てのロッキングスクリュー刺入完了まで、プレートを遠位骨片に圧着し続ける


これらのポイントは、ほぼ同時作業になります。展開で5分、橈骨遠位骨片への全てのロッキングスクリュー刺入完了まで20分をひとつの目安にしています。



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