整形外科医のブログ

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死亡リスク低下

スパイシーな料理は体に良い?

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Medical Tribuneで興味深い記事がありました。
スパイシーな料理で死亡リスクが低下 です。




唐辛子などの香辛料がきいた辛い料理(スパイシーな料理)を日常的に食べる人では,そうでない人に比べ死亡リスクが最大で14%低いことが,中国の約50万人の一般住民が登録された大規模コホート研究から示唆された。中国・北京大学のJun Lv氏らがBMJ(2015; 351: h3942)で報告した。


唐辛子に含まれるカプサイシンにはさまざまな健康効果があることが知られているが,前向きコホート研究でスパイシーな料理を日常的に食べることと死亡リスクとの関連が検討されたのは今回が初めてだとしている。


香辛料は風味付けや着色,保存などさまざまな用途で料理に使用される。中国で最も頻繁に使用される香辛料は唐辛子だが,唐辛子に含まれるカプサイシンには抗肥満作用や抗酸化作用,抗炎症作用,抗がん作用があることが報告されている。唐辛子以外の香辛料についても,健康効果があることが示唆されている。  


Lv氏らは今回,中国の大規模コホート研究であるChina Kadoorie Biobankに2004~08年に登録された48万7,375人(30~79歳)を2013年まで追跡。普段の食事でスパイシーな料理を食べる頻度と全死亡リスク,さらにがんや虚血性心疾患など原因疾患別の死亡リスクとの関連を検討した。スパイシーな料理を食べる頻度を含む食事やアルコールの摂取,全般的な健康状態,身体測定値などについては質問票を用いて情報を収集した。


解析の結果,死亡リスクは,スパイシーな料理を食べる頻度が週に1回未満の人に比べ,週に1~2日食べる人では10%低かった〔調整後※のハザード比(HR)0.90,95%CI 0.84~0.96〕。また,週に3日以上食べる人では14%低かった(調整後HR 0.86)。


このような関連は男女で同等に認められ,アルコールを摂取しない人で特に強く認められた。さらに,スパイシーな料理を食べる頻度が高い人ではがん,虚血性心疾患,呼吸器疾患による死亡リスクも低かった。


なお,日常的にスパイシーな料理を食べている人において最も高頻度に摂取されていた香辛料は生あるいは乾燥した唐辛子だった。そこでLv氏らがさらに層別化解析を行ったところ,生の唐辛子を摂取する人では生ではない唐辛子(乾燥唐辛子や唐辛子オイル,チリソースなど)を摂取している人に比べがん,虚血性心疾患,糖尿病による死亡リスクがより低かった。  


同氏らは「特に生の唐辛子にはカプサイシンやビタミンCなどの栄養素が豊富に含まれている」と説明。こうした生物活性が死亡リスクの低下に寄与している可能性があると考察している。その一方で,同氏らは「今回の研究は観察研究であり,直接的な因果関係を示すものではない」と強調。この結果を一般化できるか否かは今後,他の集団で前向き研究を行った上で判断する必要があると述べている。  


英・University of CambridgeのNita Forouhi氏も,同誌の付随論評で「健康を増進するためにスパイシーな料理を食べるべきか否かについて,結論を出すには早過ぎる」と指摘。「スパイシーな料理が直接的に死亡リスクの低下をもたらしたのか,あるいは他の食事または生活習慣に関連した因子が影響したのかどうかを明らかにするには,さらなる研究が必要」と慎重な見方を示している。






私はスパイシーな料理が大好きです。今年の夏休みにタイのサムイ島を選択したのも私がスパイシーなタイ料理が大好きなことも理由のひとつです。


しかし、スパイシーな味付けはどうも体に悪い気がします。その理由は幼児はスパイシー料理を食べないからです。基本的に幼児の食べる食品は体に良いものが多いと思ってます。


大好きなのでスパイシーな味付けの料理を好んで食べますが、いつも心のどこかに「不健康な食事を採って大丈夫なのかな?」という棘が刺さっていました。


しかし、今回の報告で少なくともスパイシー料理は体に悪いという結果では無かったことで少しホッとしています。これからもタイ料理をどんどん食べよう!



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コーヒー愛飲家に朗報!

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Medical Tribuneで興味深い記事がありました。
コーヒー摂取による死亡リスク低下を9万人超の日本人対象研究で確認 です。




日本人を対象とした前向き研究である多目的コホート研究から、コーヒーを1日3〜4杯摂取する人では、ほとんど飲まない人に比べ全死亡リスクが24%低下することが分かった。


また、全死亡および5大死因とのによる死亡とコーヒー摂取関連を検討したところ、コーヒー摂取は心疾患・脳血管疾患・呼吸器疾患による死亡リスクの低下にも関連していた。


対象は40〜69歳の日本人9万914例(男性4万2,836例,女性4万8,078例)。ベースライン調査(1990〜94年)から死亡または2011年12月まで追跡した。  


解析の結果、コーヒー摂取と全死亡リスクの間に逆相関が認められた。コーヒーをほとんど飲まない人と比べた全死亡のハザード比は、3〜4杯で最大のリスク低下が認められた。


5大死因別では心疾患・脳血管疾患・呼吸器疾患による死亡リスクとの関連が認められたが、がんとの関連は認められなかった。



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東京大学の齋藤氏らは、コーヒー摂取と心疾患および脳血管疾患による死亡リスク低下との関連が示された点について「以前の研究と一致した結果」と説明。


今回の研究でコーヒー摂取と呼吸器疾患による死亡リスクとの間にも逆相関が認められた。一方で糖尿病患者ではコーヒー摂取による全死亡リスクの低下は認められなかった。


米国などでの以前の研究でも糖尿病患者における両者の関連について一致した結果が得られていないとし、「今後,大規模前向き研究で検討する必要がある」と述べている。

                                 





コーヒー愛飲家の私にとって、なかなか素敵な内容の報告だと思いました。コーヒーは何となく体に悪いイメージだったので、これで安心して飲むことができそうです。


もちろん、今回のコーヒーにインスタントコーヒーや缶コーヒーは含まれないでしょうから、コーヒーを飲用すると言ってもドリップが基本だと思います。


さて、問題はコーヒーを摂取する量ですが、上の表では1日5杯以上で逆に死亡率が上っていることが分かります。何事も過ぎたるは猶及ばざるが如しなのでしょう。


あと、癌による死亡率はコーヒー摂取量とは関係無さそうです。心疾患・脳血管疾患・呼吸器疾患はコーヒーで死亡率を抑え、癌は他の生活習慣の改善で対応するべきなのかもしれません。



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