今日の午前は外来でした。
小学生のオスグッド病(Osgood病)の子が初診しました。
この子もスポーツ少年だったのでストレッチを指導しましたが、ストレッチだけでは速効性がありません。王道的にはオスグット装具ですが、10000円程度と価格が高いことが難点です。
私は小学生ぐらいなら膝周囲径が小さいので、オスグット装具の変わりにテニス肘用のサポーターを処方します。これなら1500円程度なので、患者さんの負担が小さいのです。
さすがに中学生になると膝関節周囲が大きいのでテニス肘用サポーターでは長さが足りません。このように膝周囲径が大人に近いぐらい大きい場合、私はテーピングを指導します。
アンカー無しのフィギュアエイト風のテーピングでも結構除痛効果があります。これでしばらく様子を見て、テーピングが面倒であればそこで初めてオスグッド装具を勧めるのです。
オスグッド装具は高価な割にはバルキーで使用しにくい印象があるので、いきなり初回からは処方しないようにしています。小学生ならテニス肘用サポーター、中学生以上はテーピングです。
高価なオスグッド装具を処方してもあまり効果が無いと親御さんに申し訳ありません。それにクレームの元にもなるので、装具の処方は慎重に行っています。
ちなみに整形外科医なら、テーピングの基本的な巻き方は知っておくべきだと思います。やはり、外来でテーピングを指導するのはカッコイイですからね(笑)
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