整形外科医のブログ

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熱傷

熱傷深度の定義

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昨夜は日・当直でした。
年末なので、包交の方が多数来院されました。


外科系当直なのでさまざまな創の処置を行います。その中の1人に熱傷の方が居ました。初診時につけられた病名が3度熱傷なのですが、受傷後1週間現在で皮下の壊死を認めません。


この方に診断書の発行を要求されたので、病名を確認するために日本熱傷学会が定義する熱傷の定義を調べました。熱傷深度は下記のごとくです。




深度       傷害組織          外見             症状

Ⅰ度       表皮角質層まで      発赤・充血         痛み・熱感

Ⅱ度
 ・ 浅達性  表皮基底層まで       水疱・発赤          強い痛み・知覚鈍麻
 ・ 深達性  真皮乳頭下層まで     水疱・やや白い発赤   強い痛み・高度の知覚鈍麻

Ⅲ度       真皮全層・皮下組織    壊死・炭化         無痛・知覚脱失




この方の場合、創面が赤くて鈍いながらも知覚は残存していたので、深達性Ⅱ度熱傷と判断できました。したがって病名のⅢ度熱傷を訂正して、Ⅱ度熱傷という病名で診断書を発行しました。


尚、浅達性Ⅱ度までは患部を湿潤環境で保護して上皮化を待ちます。深達性Ⅲ度以上は、熱傷の範囲が広ければ植皮術を検討する必要があるようです。



       
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刺青アリ症例のMRI施行について

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今日の午前は、出張先の病院での外来でした。膝関節の外側半月損傷疑いの方にMRIをオーダーしようとしたら左上腕に刺青がはいっていました。


放射線科の技師長に確認したところ、この医療機関では刺青があっても同意の上でMRIを施行しているとのことでした(1.5テスラが導入されています)。青色系統の刺青だったことと、撮像部位が離れていたため、ご本人の同意の上でMRIを施行することになりました。


一般的には刺青のなかでも特に朱色系は、熱傷や変色の危険性があり勧められません。ただ、技師長がおっしゃられるには、背中全面の刺青でも熱傷を併発したことは無いとのことでした。
2~3テスラになるとどうなるかは分からないようです。


脊髄損傷等の生命に関わる場合には刺青があってもMRIを施行しますが、膝関節半月損傷では施行するべきかどうかを悩んでしまいます。基本的にはMRIを施行するメリット・デメリットを勘案した上で、施行する場合には御本人の同意を得るというのが現実的だと思います。


MRI施行時の、刺青に対する考え方は医療機関によってまちまちなので、できれば日本医学放射線学会が指針をだして欲しいところです。





術前患者さんのCRP高値で困ってしまいました

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今日の午前は外来でした。来月に人工股関節全置換術予定の患者さんで、CRPの高値(2.5~4mg/dl程度)が続く方がいます。2.5~4mg/dlを高値とみなすかは微妙なところです。しかしTHA術前の値としては、放置するわけにはいかないレベルです。


術前の血液生化学検査で発覚したのですが、体温上昇は無く身体所見でも明らかな異常所見を認めません。WBCは正常範囲、ESRは軽度亢進しています。尿検査は正常範囲内です。


一体、何がCRP高値の原因なのか検討がつきませんでした。調べてみると、CRP高値の原因としては感染がメインですが、下記のようなことも挙げられるようです(当たり前のことばかりですが・・・)。


・ ウイルス性感染症
・ 細菌性感染症
・ 悪性腫瘍
・ 心筋梗塞
・ 膠原病
・ 外傷・熱傷


この患者さんに関しては、上記のうち悪性腫瘍の可能性のみ否定し切れませんでした。CRP高値が2週間持続していることを説明した上で、胸部~腹部CTを施行しました。


結果は・・・、おそらく憩室炎であろうとのことでした。腹部症状は全く無いのですが、大腸に憩室をみとめ、壁が腫脹しているので憩室炎を最も疑うとのことです。


FOMを1週間処方されて一件落着になりそうです。
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