先日、外来で特別養護老人ホームに入所中の患者さんが、多発関節痛(右膝関節と右足関節)で初診されました。


かなり尿酸値が高く、身体所見と血液生化学所見をみるかぎりでは、痛風性関節炎を強く疑いました。 飲酒は無いだろうから、尿酸排泄低下型の高尿酸血症だと判断しました。


いつもどおりに「消炎鎮痛剤で少し様子をみて、関節の炎症が治まったら高尿酸血症の薬物治療を開始しましょう
と伝えました。



退室時に「生活習慣で気をつけることはないですか?」と訊かれたので、施設入所中なので多量飲酒が原因である可能性は無いから、体質的なものだと思いますと答えました。


すると、施設の付き添いの方と患者さんが苦笑しています。理由を訊くと、結構な量のウイスキーを毎日飲んでいるそうです。。。


えっ、施設で飲酒してもいいんですか?と訊くと、飲酒・喫煙ともOKとのことでした。老人施設も、病院と同じく禁酒・禁煙だと思っていたのですが、全く間違いだったようです。


確かに病気で入所している方ばかりではないので、全面的に禁酒・禁煙にする理由はありません。老人施設の多くで飲酒・喫煙OKという事実は、私にとってトリビアでした。






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