コロナショックの影響もあり金価格が高騰しています。3月下旬の金融不安の極期には下落したものの、この1ヵ月間ですさまじいラリーが続いています。
上記は産金株で世界最大手のバリック・ゴールドの超長期チャートです。金価格高騰はコロナショックで加速しましたが、それ以前から強含みで推移しています。
しかし、私が産金株に投資した 2015年には、金価格高騰など予想だにできませんでした。当時の私は下記のようなコメントを残しています。
米国の利上げを控えて金価格の長期低迷が予想されます。これからも産金各社の苦境が続くことが予想されるため、負債額の大きいバリック・ゴールドを筆頭に株価が急落しています。
少なくとも数年間は産金会社の業績が改善する気配が皆無であるため、体力を削りながら縮小均衡に持ち込むための産金会社間のサバイバルレースが始まっています。
調べれば調べるほど株価が上がる要素が見当たらないどうしようもない業界です。しかし、このお先真っ暗などん底の業界に、私はお金のニオイを感じたのです(笑)。
この予想は私のオリジナルではなく、当時の金価格および産金株に関する世間のコンセンサスでした。5年後に金価格が高騰していることを予想している人はゼロだったのです。
しかし、このようなことは稀ではありません。だいたい経済的な予想は外れると思った方がよいでしょう。「予想して投資する」というのは勝率の低い行為である可能性が高いです。
ちなみに、2015年に購入した産金株はホールドしているので、現時点で約3倍の値上がりです。他の資源株と異なり配当利回りは低いですが、「金」と思ってホールド継続予定です。
前述のように「予想して投資する」というのは勝率の低い行為であると考えていますが、今回のコロナ禍対策のヘリマネで通貨価値毀損は不可避と考えています。
通貨価値毀損の行きつく先はインフレです。その対策として、インフラ・不動産・資源・金融株にフォーカスして収集開始しています。
予想して投資しない派なのに、予想して投資しています。我ながら、ロジックが破綻して支離滅裂ですね(苦笑)。
★★ 医師のための金融資産形成術 ★★
資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。
勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。
1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術
①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。
一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。
今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。
築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。