整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

画像診断

画像診断AIの実用化時期はいつ?

このエントリーをはてなブックマークに追加


AI関連で、m3.comに興味深い記事がありました。
画像診断AIの実用化「当初期待より遅れる」です。


AIの劇的な進化によって、最初のスケープゴートになるのは放射線科医師ではないのか?という意見は多いです。それでは、AIはいつごろ放射線科医師を代替するのでしょうか?





米メイヨクリニックの放射線科教授のブラッドリー・J・エリックソン氏は2016年のウェブ講演会で、「5年後にはマンモグラフィーと胸部単純X線、10年後にはCT、MRI、超音波、15~20年後にはその他の画像診断がAIに代替される」と語っている。


ただ、昨年、中田氏がエリックソン氏にこの発言について確認したところ「ちょっと遅れている」という見解だったという。





これは、上記の問いに対する放射線科医師の権威の回答です。一気に放射線科医師がAIに置換されるわけではなく、段階的に代替されていく予想のようです。


その最大のハードルは、画像診断AIのディープラーニングに必要とされている、膨大な数の「
正解付きデータ」の整備です。


インターネット上にある画像については、インターネット上の画像の正解付きデータベースであるImage Netのおかげで認識精度が飛躍的に改善しました。


しかし、医療用画像診断では、正解付きデータベースが十分に整備されておらず、このことが画像診断AI進化のボトルネックになっています。


ただ、問題点は正解付きデータベースだけなので、データが揃うと、あっという間に精度の改善された画像診断AIが実現化します。


こうなると人間では太刀打ちできなくなるので、やはり診断系の科が最もAIの脅威にさらされていると言えそうです。


このことが実現化すると、診断系の科から治療系の科への大移動が発生しそうです。そう遠くない未来予想図なので、今から医師になる人はよく考えるべきかもしれませんね。






★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


豊富な図や画像が提示されているため、ほとんどの骨折や脱臼に対応することが可能です








AIの脅威が現実のものに・・・

このエントリーをはてなブックマークに追加


今週号の週刊ダイヤモンドはなかなかお値打ちなので、購入することを強くお勧めします。特集1は「不動産投資の甘い罠」ですが、これについては週末に意見を述べるつもりです。









本日の話題は、特集記事3の「グーグルが狙うAI覇権」です。この特集を拝読して、正直言って背中に冷たいモノが走りました。


特集は、囲碁AIの「アルファ碁」から始まります。5月下旬に行われた、人類最強棋士である中国の柯潔(か・けつ)九段との3番勝負は、アルファ碁の完勝で終わりました。


柯九段に完勝したアルファ碁は、囲碁から卒業することが発表されました。Googleは、囲碁AIの開発から得るものが無くなったのです。


そして、Googleからプレゼントが贈られました。それは、アルファ碁同士が対局した50局の棋譜です。アルファ碁の強さの秘密や囲碁の神秘に近づくことができるかもしれない・・・


こんな期待を持って棋譜を見たプロ棋士たちは愕然としました。AIの打ち回しを全く理解できなかったのです。囲碁の常識を根本から覆す手の応酬は、人類の理解を超越していました。


人類には理解できない判断をAIが下したときにどう対処すればいいのか? アルファ碁の置き土産は、AIと人類がどう向き合っていくのかという重い課題を投げ掛けました。




さて、ここからは医療界です。医療に革命を起こしかねない、医師よりも優れた”目”を持つAIの誕生・・・。Googleはディープラーニングを医療用の画像診断に応用しました。


まず、糖尿病性網膜症の眼底カメラです。Googleはインドと米国の眼科医に128000枚の写真を見てもらい、1枚の写真について3~7名の医師が失明の前兆所見の有無を確認しました。


このデータをディープラーニングしたところ、AIは97.5%の感度で糖尿病性網膜症を検出することができるようになり、眼科医の95.8%を上回りました。


次は、乳がんのリンパ節転移の病理診断です。オランダの大学の画像データを学習したAIは89%の精度で乳がんの転移を検出し、時間制限無しで挑んだ病理医の73%を上回りました。


しかも、病理医は130枚の画像診断に30時間を費やしましたが、AIはそれほど時間がかからなかったようです。この分野では、完全にAIは病理医を上回っているようです。


このまま、診断できる領域を広げていけば、医師の地位が揺らぐこともあり得ます。「まずGoogleの診断を教えて欲しい」と患者が医師に言い放つ未来も現実味を増します。


まだまだ画像診断の領域は広大ですが、AIが医師を上回る領域は着実に広がりそうです。そして、そのようなAIは、地球上にたったひとつあれば十分です。


このことは、診断系の領域から医師が駆逐されることを意味します。どうでしょう、ちょっと怖過ぎる未来予想図ではありませんか?





★★ 『 整形外科の歩き方 』でお宝アルバイト獲得のための基本講座を公開中です! ★★






お勧めの画像閲覧用PC

このエントリーをはてなブックマークに追加

先日のおススメの画像閲覧環境の整備方法の捕捉です。画像CDのデータをハードディスクにコピーしてハードディスクからビューワーの起動をすることで、画像表示が速くなります。


ただし、これでも遅い場合には本体を購入せざるを得ません。 購入のポイントは、余計なソフトが入っていない空っぽのPCを選択する点が挙げられます。


余計なソフトは、遅くなる原因です。一般用PCは、不要なソフトがてんこ盛りなので、DELLやHPなどのダイレクトモデルがお勧めです。


画像閲覧環境の整備方法をレクチャーしてくれた友人の放射線科医師によると、具体的には下記条件が推奨されるようです(2017.3.31現在)。


  • ハードディスク内蔵モデルではなく、SSD内蔵モデルを選ぶ(ディスクアクセスのスピードが全然違います)
  • CPU は Intel Corei5 か Core i7
  • メモリは8G以上
  • Windows10 でもよいが、できればダウングレードのWindows7モデル(医療系ソフトはまだWindows10に対応していない場合が多い)
  • ノートの場合はFULL HD 以上の解像度 (画面は広くて解像度はFULL HD以上が良い) 
  • CD/DVDドライブつけるのを忘れずに(今のPCには付いていないことが多い)


上記の条件を満たせば、基本的にはどこのメーカーのPCでもいいそうです。なるほど、これならさほどお金を掛けなくても良好な画像閲覧環境を構築できそうです。






★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


      




画像診断でのダブルチェックは大切

このエントリーをはてなブックマークに追加


今日の午前は外来でした。
週明けは外来も混んでいるし、病棟業務も多くてバタバタしています。


今日の予約患者さんの中に腰部脊柱管狭窄症の方が居ました。前回診察時に腰椎MRIの予約を入れており、本日はその結果説明のために来院されました。


MRIの所見は、L3/4で中等度の狭窄を認めるのみだったので、まずはオパルモン処方を開始しました。実は、この方のMRI施行日は、私の別の外来日でした。


患者さんサイドから見ると、別の日にMRIの結果を聞きに来るのは二度手間なので、できればMRI施行日に再診して結果説明を聞きたいところだと思います。


しかし、私はMRIを施行した日に診察予約をすることはありません。何故なら、MRIを施行した当日では放射線科医師による読影が間に合わないからです。


もちろん脊椎や関節MRIの読影能力では、放射線科医師に負けません。しかし、画像診断には見落としが付き物なので、2名の医師によるダブルチェックが欠かせないと考えているのです。


また、脊椎などでは、腹腔内臓器や後腹膜腔が画像に含まれているため、これらの部位の疾患をチェックしてもらうためにも、放射線科医師の読影は必須だと思っています。


ちなみに今日の方は棘突起横に大きな脂肪腫がありましたが、放射線科医師は見落としていた(故意に無視していた?)ようです。画像診断でのダブルチェックは大切ですね。



       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

自治医科大学准教授の星地先生の経験・知識を余すところなく収めたサブテキストです。定番と言われている教科書に記載されている内容は素直に信じてしまいがちですが、実臨床との”ズレ”を感じることがときどきあります。このような臨床家として感じる、「一体何が重要なのか」「何がわかっていないのか」「ツボは何なのか」を自らの経験に基づいて完結に述べられています。




                     


                  
Critical thinking脊椎外科



                        

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
ビジネスパートナー募集中
産婦人科
株式会社リコー様のインタビュー記事


管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人による幻冬舎ゴールドオンライン連載
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
REITで実践する不動産投資セミナー
190122
医師のための 金融資産形成術


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

・医学博士
・整形外科専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。