勤務医の現実を理解する その2 のつづきです。


日本の医療の根幹を担っているのは病院勤務医なのですが、はっきり言って割に合わない仕事だと思います。激務に追われて気がつけば、夜がふけていることも多々あるでしょう。



そんな多忙な毎日ですから、当然お金のことなどじっくり考える余裕も無い・・・。
しかし、本当にそのままでいいのでしょうか?卒後5年目ぐらいの時、そんなことを考えていました。



勤務医は一般的な水準よりは高い給与ですが、意外なほど経済的に不安定です。
病気になったら収入が激減しますし、医局に属している場合は、23年周期で病院のローテーションをするため退職金も多くは望めません。



一見そこそこ収入があるので安定しているように感じますが、一歩足を踏み外せば経済的苦境に立たされるのです。このことはうすうす感じていたので、常に漠然とした不安があったのだと思います。



良質な医療を提供するためには医師自身が精神的に充足している方がよいし、その基盤となるのは経済的な安定だと思います。そんなわけで、今から12年ほど前からこの方面の探求を真剣に開始しました。


次週の日曜日につづく