今日は人工膝関節全置換術(TKA)のパテラコンポーネント・インサートの再置換術でした。
パテラを置換するか、非置換かは意見の分かれるところですが、最近では置換派が優勢のようです。


パテラ置換のメリットは、レトロパテラペインの消失、パテラトラッキングの改善です。
一方、デメリットは膝蓋骨骨折併発のリスクです。


膝蓋骨骨折を併発した際には、かなりの確率で偽関節化します(50%以上)
また、術後感染が併発する率も驚異的に高く、これも50%程度あるようです。
一度置換した膝蓋骨は非常に血流が乏しくなっていることが原因と推察されています。


しかし、パテラを置換するとレトロパテラペインを訴える方は居なくなるので、切れ味が良いのは確かです。手術の切れ味が良いので、最近では私もパテラを置換するようになりました。
しかし、膝蓋骨骨折をきたした場合、対応策で頭を悩ませることになるのでしょうね。