五十肩 -その病態と診断・治療から予防まで-
日整会誌(J. Jpn. Orthop. Assoc.)86(7)2012, 516-523
第83回日本整形外科学会で教育研修講演として発表された
船橋整形外科スポーツ医学センターの菅谷先生の論文です。
下記に要約します。
・ 肩関節=肩甲上腕関節+肩峰下滑液包+肩甲胸郭関節
・ 肩甲上腕関節内の炎症
⇒ 肩関節が動かないように肩関節周囲筋が緊張・スパスムをおこす
⇒ 肩関節の可動域制限をきたす
つまり、五十肩の可動域制限は肩甲上腕関節内の炎症による疼痛に対する生体の防御反応なので、炎症期には決して無理な関節可動域訓練を行ってはいけない とのことです。
次回につづく