今日は午後から脊髄造影(ミエログラフィ)を施行しました。下肢の痙性と上肢の巧緻障害が主訴なのですが、心臓ペースメーカーが留置されているためにMRIを施行できない方でした。


所見はやはりC5/6>4/5で脊柱管の高度の狭窄を認め、頚椎症性脊髄症でした。
この方はL4にすべりをみとめ、またL4/5以外の椎間は、骨性に閉じていました。


しかも棘間靭帯が骨化しており正中アプローチが不可能なため、傍正中アプローチをせざる得ませんでした。なかなか難症例でした・・・。


最近はMRIの性能が向上しているので、1.5テスラ以上のMRIであれば手術症例であっても脊髄造影は不要と考えています。少なくなったとはいえ、検査後頭痛や造影剤のアレルギー発生のリスクもありますので、脊髄造影はできるだけ避けたいのが本音です。


ただ、心臓のペースメーカーが留置されていたり、刺青(特に青色系)のある方には、脊髄造影を施行せざるを得ないのがつらいですね。