整形外科医のブログ

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膝蓋骨低位

TKA: 骨粗鬆症が高度な症例は難しいですね

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先週金曜日の午前は、人工膝関節全置換術(TKA)でした。
高度の骨粗鬆症+膝蓋骨低位で展開するのに非常に神経を使いました。


このような症例では術中骨折や骨切り面の損傷を併発しやすいので、細心の注意が必要となります。相当注意していましたが、残存していたPCLに引っ張られて脛骨後顆の裂離骨折を併発しました。ただ、最も警戒していたのは膝蓋腱停止部の裂離骨折だったので、無事手術を終えることができてホッとしました。


膝蓋骨低位の症例では、下記の如くの対応が必要です。

 ① medial parapatellar approachで展開する
 ② 大腿四頭筋腱をより中枢方向まで切離する
 ③ 膝蓋骨のラフカット


③に関してですが高度の骨粗鬆症症例に対してラフカットを早い段階で派手にやりすぎると、術中操作の際に膝蓋骨下極骨折を併発することがあるので注意が必要です。


骨粗鬆症の方の手術は何が起こっても不思議ではないので、無事に終了できて安堵しています。




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膝蓋骨低位症例に対するTKA

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今日の午前の手術は、人工膝関節全置換術(TKA)でした。
1ヶ月前にもありましたが、膝蓋骨低位の症例であったため展開が難しかったです。


もちろん膝蓋骨低位は、術前から予見できます。
したがって術前計画で周到に対策を練ることが可能です。
私なら下記のごとくの対策を講じます。


・アプローチは、medial parapatellar approachとする。
・大腿四頭筋腱の切離を中枢まで延長する
・大腿骨外顆の骨棘切除
・膝蓋骨関節面のラフカット
・大腿骨を切り上げすぎるとjoint lineが上るので、スペースがタイトな場合は脛骨の切り下げを優先する

膝蓋骨低位のTKA

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今日の午前の手術は、TKAでした。
膝蓋骨低位の症例で苦労しました。


膝蓋骨低位の場合、膝蓋骨のラフカットを最初の段階で行うと展開が楽になります。
また、大腿骨を切り上げすぎるとjoint lineが上るので、スペースがタイトな場合は脛骨の切り下げを優先するべきです。

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