Medical Tribune Vol.45, No.41で、脱法ハーブに関する記事がありました。

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第34回日本中毒学会
北里大学病院 救命救急センター 井出文子先生


・ 対象は、2011~2012.4.30までに搬送された12例
・ 平均年齢22.2歳で、10歳台と20歳台がそれぞれ5例ずつあった。
・ 男性が11例を占めており、入手経路はインターネット4例、店購入2例、知人2例であった
・ 搬送時の症状は、意識障害や幻覚妄想を中心とする中枢神経症状、交感神経症状が多かった
・ 意識障害は7例だったが、短期間で改善した
・ 神経・精神症状は9例で、内訳は幻覚妄想が4例、異常行動3例、振戦2例だった
・ 交感神経症状は10例で、内訳は散瞳8例、頻脈6例、頻呼吸3例だった
・ 経口・吸入とも身体合併症を引き起こすが、特に経口摂取例では多様な症状が見られた上、入院期間が長く横紋筋融解症を呈していた


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精神医学的にも依存・離脱・後遺症の問題をおこしているとのことです。
”合法ハーブ”などという戯言も多く出回っているようですが、法律で取り締まりが追いついていないだけのこと(国立病院機構災害医療センター 救命救急センター 吉岡早戸先生)なので、違法薬物であることを強調して教育・啓発することが重要ですね。