整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

認知症

認知症予防には地中海食!

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ダイエット法として支持が多い地中海食ですが、
実は認知症予防としても世界的に注目を集めています。


地中海食とは、野菜・豆類・果物・シリアル・オリーブオイル・魚介類を多く摂取し、一方でお菓子や肉類は少なめに摂取し、毎日適量の赤ワインを摂取する食事です。


イタリア・スペイン・ギリシアなどの地中海沿岸諸国は、イギリス・ドイツ・北欧に比べて心筋梗塞などの虚血性心疾患が少ないことから、食生活にその一因を求める考え方がありました。


日本・アメリカ合衆国・フィンランド・オランダ・イタリア・ユーゴスラビア・ギリシャの7カ国で、食事の違いと虚血性心疾患の「世界7カ国共同研究」という疫学研究を行われました。


この研究により地中海食は低脂肪食に比べ、心血管疾患を抑制することが報告されました。認知症は血管障害が原因であるケースが多いので、地中海食は認知症予防食でもあるのです。


地中海食


具体的には上の画像が分りやすいですが、ポイントは肉類は控えめにする一方で、野菜・豆類・果物・シリアル・オリーブオイルを毎日採り、赤ワインも毎日グラス1杯程度飲むことです。


最近、私も物忘れをよくするようになりました。認知症も他人事ではないかもしれません(笑)。認知症の予防には40~60歳台から地中海食を心掛けて脳血管を守ることが重要なようです。


せっかくアーリーリタイアしても認知症を患っては人生楽しくありません。30歳後半ぐらいからは自分の脳血管を守ることを考え始めても良いかもしれませんね。



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認知症には3つの事項の確保を

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整形外科の勤務医をしていると、大腿骨近位部骨折の治療はほぼ必須と言ってよいでしょう。治療のメインはやはり手術ですが、もちろんリハビリテーションや骨粗鬆症の治療も重要です。


しかし、実はそれだけでは患者さんの生活が完全に回復しないことが多いです。というのは、このような骨折は認知症に付随して発生することが多いからです。


骨折や骨粗鬆症を治療しても認知症が残存するケースがほとんどです。この場合、特に1人暮らしの患者さんが退院して元の生活に戻っても、再骨折して病院に舞い戻ってきがちです。


このようなケースでは、1人暮らしを続けざるを得ない等の個々の家庭の事情があるため、私たち整形外科医が患者さんにしてあげられることは多くないのが実情です。


しかし、ある程度までの認知症なら1人暮らしも続けられる可能性があります。認知症患者さんが、1人暮らしを続けるためには下記の3つの確保が重要となります。


   1. 食事
   2. 見守り
   3. 移動手段


食事は、多くの会社が宅配食サービスに参入しているため種類も豊富にそろっています。近くにコンビニエンスストアがあれば便利ですし、通所介護に通えばそこで食事を取ることができます。


見守りは、地域のネットワークに加えて、警備会社のホームセキュリティサービスや、家電に搭載された見守り機能などの利用可能です。


移動手段に関しては、まだ課題が多いのが現状です。認知症になると運転免許証の返納を求められますし、地方では公共交通機関が貧弱な地域も多いです。


このように最大のネックは、地方在住の認知症患者さんの移動手段確保ですが、昔に比べたら地域差はあるものの、1人暮らしを続けられる最低限の条件は整い安くなりました。


食事以外の家事支援なら、公的介護保険サービスの訪問介護でヘルパーに頼んだり、割高ではあるものの民間の家事代行サービスを利用可能です。


退院調整にあたって、上記の3つの事項(食事・見守り・移動手段)の確保を考えて介護保険の主治医意見書を記載したり、家人やケアマネージャーさんと調整すると良いと思います。



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簡単に認知症を判定できる3つの質問

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外来診療で、認知症の方に接する機会が多いと思います。周知のように認知症の程度を正確に判定するには長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)が有用です。


しかし、多忙な外来の合間にいちいちHDS-Rを施行することは難しいです。明らかな認知症患者さんは問題無いのですが、一見しただけでは分からない”仮面”認知症患者さんは厄介です。


認知症が有るのにその存在が分からないと話がトンデモナイ方向に行ってしまうことがあるからです。例えば人工関節を勧めてみたが、何か話が噛み合わないな?と思うことがあります。


身体所見や画像所見も末期OAで本人も手術に乗り気なので、検査を進めようとしても話がちぐはぐで埒があかないのです。そもそも認知症の方には人工関節の適応は慎重になるべきです。


このような”仮面”認知症患者さんを見つけ出すために、私は少し怪しいな? と思った場合には下記の3つの質問をすることにしています。


                 ① 現在の年月日
                 ② 今居る場所
                 ③ 患者さんの誕生日


治療が必要なレベルの認知症の方は、上記の質問に答えることができません。あまりに露骨に訊くと気分を害するかもしれないので、話の流れの中でサラッと質問していきます。


この3つの質問は外来診療だけではなく、大腿骨近位部骨折等の新規入院患者さんの認知症スクリーニングとしても有用だと思います。



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困った認知症患者さんへの対応法

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整形外科の病院勤務医をしていると、認知症の患者さんと向き合いざるを得ません。先日も非常に高度の認知症の方が大腿骨頚部骨折を受傷されて入院しました。


さすがに手術前はおとなしかったのですが、術後は本性を発揮して昼夜を問わず暴言・暴力を振るうようになりました。病棟スタッフが何人も怪我を負ったので主治医としても対応せざるを得ません。


このような高度の認知症の方の薬物治療は精神科医や心療内科医の仕事です。しかし一般的には、常勤の精神科医や心療内科医が居ない病院の方が多いと思います。


このため整形外科医といえども、ある程度の緊急対応を知っておく必要があります。対応方法について精神科医師にお伺いしたところ、下記のごとくの処方例を教えていただきました。


認知症の対応


・ 基本はリスパダール投与
  1回1mg×2回/日から開始する。4mgぐらいまでは普通に投与可です

・ つぎがセレネース
  0.75~2.25mgを眠前投与から始めます

・ その次がヒルナミン投与
  25mgぐらいまでの眠前投与なら大丈夫でしょう



軽いせん妄も上記に準じますが、鎮静を避けたい場合は下記のごとくです。


せん妄の対応


・ レスリン(100mgまで可)などで夜間の睡眠を確保します

・ 高齢者のせん妄患者さんに、マイナートランキライザー(抗不安薬)は厳禁です

・ やはり少量のリスパダールは間違いが少なく、0.5-1mgの眠前投与が適当です

・ 抗コリン作用のある薬はせん妄の原因となりますので注意が必要です



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 一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。


                      

 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



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