昨日の午後の手術は、出張先での人工骨頭挿入術(FHR)でした。
執刀されたのは、還暦を軽く越えられているベテラン医師です。
還暦を越えているので、私が研修医の頃にも既に20年以上のキャリアがあったという生き字引のような方です。これほど年齢の離れた方と手術に入る機会はめったにありません。
手術の方法も私達の年代とかなり異なりました。まず、20cm以上ある豪快な皮切で始まりました。現在の主流は10cm前後の皮切で行うため、例えて言うとトンネルの中で手術をしている感覚です。
しかし、20cm以上切るとさながらTKAの術野のようになり、非常に術野の視野が広がります。慣れの問題もあるかもしれませんが、大きな皮切の方が安全に手術できることを再確認しました。
更に、皮下の展開は円刃をメインに使用されていました。電気メスの凝固モードをメインに手術するのと遜色が無いほど出血せずに手術がスムーズに進んでいきました。
何だか、昭和にタイムスリップしたような不思議な感覚でした。昔はこんな風に手術をしていたんだろうなと想像しながら、熟練の技をたっぷり拝見させていただきました。
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