2015年8月から産金株(金鉱山株)に本格参戦しています。
産金株は日本には存在しないため、米国のニューヨーク市場が主戦場となります。
私の金融資産投資手法は超長期逆張り投資なので、10年来安値まで売り込まれている株式を更に買い下がっていくスタイルです。このため必然的に投資期間中は悲惨な状況となります。
本格参戦から1ヶ月経過した2015年9月初旬時点で早くも購入価格の84%まで下落してしましました。どんどん自分の金融資産がどんどん「溶けていく」のは精神的にかなりキツイです(笑)。
しかし、本格参戦から3ヶ月経過した2015年11月初旬時点の悩みは時価評価の下落ではありません。購入価格は下記のごとく、すでに97.7%にまで回復しています。
・ 総投資金額 7,722,185円
・ 産金株時価 7,542,571円(2015.11.2現在)
・ 評価損益 -179,615円
・ 評価率 97.7%
9月下旬までフリー・フォールのように底の見えないような下げ方を演じていましたが、第3四半期(3Q)を乗り切ってからは小康状態を保っています。
こうなってくると、悩みの対象が「自分の金融資産が溶けていく恐怖」から「ユニット数が増えないこと」に変化します。残念ながら私の投資手法では毎回この悩みは発生します。
2008~2009年のJ-REIT、2012年の電力株でも本格参戦から数ヵ月で株価の下落が止まってしまい、新規に株式を購入することができなくなってしまいました。
ユニット数(株数)を増やすには、自分の設定した投資ルールを破って上昇していく株価を追っていことになります。しかし、往々にして投資ルールの変更は地獄への第一歩になりがちです。
順張り投資を投資戦略にしている方は、上昇する株価を買い上る投資行為は何の問題にもなりません。しかし、逆張り戦略をベースにしている投資家には致命傷になる可能性があるのです。
金融資産投資において投資の途中で方針を変更することは市場に迎合することになるため、機関投資家の絶好の餌食となってしまう危険性が高まるのです。
そうは言うものの、やはり産金株をもう少し欲しいと思うのも正直な気持ちです・・・。しかし、冷静に考えると、産金株が底を打ったと考えるのは時期尚早です。
上図は、2001年から2008年の日経225の長期チャートです。矢印の時点でJ-REIT投資を敢行しましたが、この時と比較すると現時点の産金株ではほとんど恐怖を感じません。
一方、資源価格の下落でスイスの資源大手グレンコアが苦境に陥っています。同社は、売上高で食品最大手のネスレを凌ぐスイス最大の企業で、上場する商社としても世界最大規模です。
この巨大企業が破綻すると世界の金融市場や商品価格への影響は計り知れません。日本でいうと三菱グループの中核である三菱商事が倒産するのと同じぐらいインパクトがあるのです。
そうなると産金株もタダでは済まず、大手産金株といえども何社か破綻することは避けられない状況となるでしょう。そんな阿鼻叫喚な状況が絶好の買場かもしれません。
そんなことも考えながら、ここはグッと我慢して自分の投資ルールに従って淡々と機械的に投資を敢行しようと思います。実現損失よりも機会損失の方がマシですから・・・
資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。
勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。
1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術
①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。
一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。
今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。
築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。