整形外科医のブログ

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長期休暇

側弯症の定期診察の実際

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昨日はアルバイト先での外来でした。
側弯症で定期受診している学生さんが再診しました。


昨日に施行した単純X線像では、Cobb角 23度でした。3ヶ月前はCobb角 20度だったので、3ヶ月毎の経過観察を行っているのですが、胸椎カーブが僅かに増悪している印象でした。


潜在しているかもしれない神経学的異常や筋・系統疾患を除外して特発性(=原因不明)と診断した患者さんは、Cobb角によって、下記のようなフォローを行っています。


 ① Cobb角 15度以下 → 6ヵ月毎の経過観察 
 ② Cobb角 15~25度 → 3ヶ月毎の経過観察 
 ③ Cobb角 25度以上で発育が1年以上見込まれる例は装具療法導入


常は3ヶ月毎といっても冬休み・春休み・夏休みに絡めて再診予約しています。しかし今日の方は、Risser grade 4ではあるもののCobb角 23度なので、次回はきっちり3ヶ月後に予約しました。


ちなみに、Risser signとは、骨盤の腸骨稜にみられる骨端核を用いた小児の骨の成長の評価方法のひとつです。骨端核が全く出現していない状態がgrade 0です。


                        

Risser sign


                The Scoliosis Research Society (SRS) のホームページから転載


上図のように上前腸骨棘から腸骨稜の1/4までがgrade 1、1/2までがgrade 2、、全域にわたり腸骨と癒合したらgrade 5で、骨の成長が停止したと判断され装具治療終了の指標となります。


ちなみに装具療法は、側弯の矯正効果をあまり期待できず、側弯が増悪することの防止効果が目的となります。したがって側弯が増悪する前に治療開始することがポイントになります。




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側弯の定期診察は長期休暇ごとに

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今日の午前はアルバイト先での外来でした。
年始ではありますが、学生にとっては冬休み期間中です。


このため、定期受診の学生さんが何名か再診されました。その中の1名は、側弯症の定期診察でした。側弯症例の80-90%は原因不明の特発性脊柱側弯症です。


潜在しているかもしれない神経学的異常や筋・系統疾患を除外して特発性(=原因不明)と診断した患者さんは、Cobb角によって、下記のようなフォローを行っています。


① Cobb角 15度以下 → 6ヵ月毎の経過観察 
② Cobb角 15~25度 → 3ヶ月毎の経過観察 
③ Cobb角 25度以上で発育が1年以上見込まれる例は装具療法導入


今日の方は、Cobb角が20度だったので②に該当します。したがって、3ヶ月毎の診察なのですが、やはりきっちり3ヶ月毎ではなく冬休み・春休み・夏休みに絡めて再診予約しています。


ちなみに装具療法は、側弯の矯正効果をあまり期待できず、側弯が増悪することの防止効果が目的となります。したがって側弯が増悪する前に治療開始することがポイントになります。



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