整形外科医のブログ

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閉経後

閉経後肥満は必ずしも有利ではない

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Medical Tribuneで興味深い記事がありました。
閉経後は体重増加でも骨折リスク上昇 です。




低体重(痩せていること)は骨粗鬆症による骨折リスクを高めることが知られている。米国のCarolyn J. Crandall氏らは,閉経後女性を対象とした解析から,閉経後には体重減少だけでなく体重増加も骨折リスクの上昇に関連していたとBMJ(2015; 350: h25)に報告した。


ただし,体重増加に関連した骨折の好発部位は,体重減少の場合とは異なっていたとの新たな知見が得られたという。大規模疫学調査Women’s Health Initiative(WHI)のpost hoc解析で明らかにされた


                                 





詳細は、上記リンクを参照願いたいのですが、内容を要約すると下記のようになります。 


閉経後3年の体重減少群は、大腿骨近位部骨折リスクが65%・体幹部骨折リスクが30%・上肢骨折リスクが9%上昇した。体重増加群は上・下肢骨折リスクがそれぞれ10%,18%上昇した。  


私の中では、「高齢者で太っていることは、骨的には良いことだ」でした。しかし、残念ながら閉経後から急激に体重が増加した場合に限っては、この認識は当てはまらないようです。


加齢とともに男性は枯れていき、女性は肥えていく印象がありますが、何事も変化し過ぎることは良くないのかもしれませんね。



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THA: 閉経後女性の骨質にはご注意!

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今日の午前の手術は、人工股関節全置換術(THA)でした。
スリムな60歳台の女性だったので、非常に容易な手術でした。


閉経後の女性の場合、骨質が意外と不良なことが多いです。大腿骨骨幹部の皮質骨はしっかりしているのですが、転子部などの骨幹端や寛骨臼の骨質には注意が必要です。


案の定、今日の方も寛骨臼の骨質が脆かったので、リーミングは30秒ほどで完了しました。最初から全力でリーミングしてしまうと、前後壁をとばしたり内板を穿孔することがあるので要注意です。


このあたりのポイントさえ押さえれば、脆弱な骨質はむしろ手術時間の短縮につながります。リーミングとラスピングでほとんど時間を取られないので、あっという間に手術が終了してしまうのです。


このような骨質が不良の患者さんは、術後しばらくしてから骨粗鬆症の治療を開始することが望ましいでしょう。私の場合、術後3ヶ月目からビスフォスホネート製剤投与を開始します。


なんと言っても実際に患者さんの骨を触ったり掘削して大腿骨や寛骨臼の骨質を充分に評価しているわけですから、どんな検査よりも正確に骨質を判断できているのです。



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