整形外科医のブログ

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関節エコー

日本リウマチ学会:関節エコーを用いたRA診断と薬物治療評価

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昨日に引き続き、日本リウマチ学会の講演をまとめます。


横浜市立大学 大野滋先生の「関節エコーを用いたRA診断と薬物治療評価」を拝聴してきました。要点を以下にまとめます。


・ 関節エコーは下記の段階で診断のツールとして使用する
  ① 早期診断
  ② モニタリング
  ③ 寛解判定

・ 上記①~③では、①と③が特に重要
  注: 管理人は②が重要だと思っていました・・・。ちがうんですね。

・ 昨日の千葉大学の
池田先生の講演でもありましたが、関節エコーを用いることで早期診断と寛解判定の精度を上げるそうです

・ 寛解判定は、①手・足のMP、MTP関節 ②以前に炎症や圧痛のあった関節 で行う

・ SDAI、CDAI、DAS28、TSS(total sharp score)などの主に臨床症状や安価な検査の項目が多いグローバルスコアでは、それぞれに落とし穴があり完璧な評価には程遠い
 
 例: SDAI、CDAIは医師や患者の主観が入る、DAS28は足関節や足部の評価が無い



※ 以下に管理人の書いた関節エコーに関する記事のリンクを貼っておきます

・ 
関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その1

・ 関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その2

・ 関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その3

・ 関節リウマチの歩き方




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日本リウマチ学会: 関節リウマチの診断における関節エコーの活用

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昨日は、京都で開催中の日本リウマチ学会に出席してきました。
1年前に同じ会場で開催された日整会ほどではなかったですが、
なかなか盛況で良い学会であったと思います。


千葉大学 池田啓先生の「関節リウマチの診断における関節エコーの活用」を拝聴してきました。私がRAの日常診療で感じている疑問点をクリアカットに話されていました。
要点を以下にまとめます。


関節エコーは全例・全関節に施行する必要があるのか?

・ 早期診断の段階では、2010 ACR/EULAR 新分類基準で8点以上や0~2点の症例には施行する必要なし
・ 早期診断やモニタリングの段階では、明らかに腫脹している関節にも施行する必要なし
・ 上記は池田先生の見解であり、システマティックレビューでは何関節観察するのが適当かについては評価できないという結果でした


その他

・ 関節エコーのスコアリングでは、パワードップラー(PD)ではgrade 1以上、
   グレースケール(GS)ではgrade 2以上を関節炎有りと判断することを提唱されていました



※ 以下に管理人の書いた関節エコーに関する記事のリンクを貼っておきます

・ 
関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その1

・ 関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その2

・ 関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その3

・ 関節リウマチの歩き方




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関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その3

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関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その2 の続きです。


PDの際に、関節腔内血流シグナルを検出するゲインが問題となります。
こればかりは、エコーの機種や設定が多種多様なため、数値を統一することができないのです。


一般的に推奨されているのが、骨内血流シグナルがゼロになるゲインを基準にすることです。
具体的には、高めのゲインから徐々に下げていって、骨内血流シグナルが消失するゲインで撮像するのです。


一度、ゲインを設定すれば(もしくはゲインの数字を記録する)、
以後はそのまま使用できるので、煩わしいのは初回のみです。


実際、関節リウマチの診療をしていると、エコーが無いと疾患活動性の正確な評価は難しいです。まさに、リウマチ専門医にとっての関節エコーは、内科医にとっての聴診器と同じですね。


                                       
                                              

                    リウマチ診療のための関節エコー撮像法ガイドライン

関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その1

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今日の午前は外来でした。
関節リウマチの患者さんには4-6ヵ月に一度程度ですが、
エコーで疾患活動性の評価を行っています。


私が、関節エコーの勉強を始めたのは2010年の夏ごろでした。
当時は周囲に関節エコーを施行できる医師が少なかったので、
わざわざ名古屋までセミナーを受講しに行きました。


最近では、かなり関節エコーの手技が広がってきており、
専門医であれば施行可能な人が多いと思います。
身近なリウマチ専門医に教えてもらえるのでうらやましいですね。


整形外科医であれば解剖を熟知しているので、
プローベの当て方だけマスターすれば、すぐに臨床で使えます。
ただ、最初だけは指導してもらった方がスムーズだと思います。


私が外来で施行している関節エコーの手順は下記です。

・ プローベは7.5MHz

・ 使用モードはBモード法およびパワードプラ(PD)法

・ 主に観察するのは
   ①手関節 
   ②示指MP関節 
   ③示指PIP関節 
   ④その他の腫脹・圧痛のある関節

・ 画像表示方法は日整会推奨に準拠 
⇒ 縦断像: 被検者の遠位側が画面の右になるようにする
   横断像: 被検者の右肢内側・左肢外側が画面の右になるようにする
  (つまり、断面を医師側から見るのと同じです)


その2 に続きます。
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