整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

頭部外傷

頭部外傷後の派手な衣服をどう隠す?

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先日、救急で頭部の割創患者さんが搬送されてきました。
幸い、頭蓋内病変を認めず後頭部の割創のみでした。


割創は洗浄して縫合したのですが、搬送されるまでに大量の血液が衣服に付着していました。傍目にはかなり凄惨(?)な光景です。


基本的に、救急車で搬送された方であっても、入院治療の必要がなければそのまま外来から帰宅していただきます。


しかし、衣服に大量の血液が付着しているため、このままの姿で街を歩くと、他の人から警察に通報されることは間違いなさそうです・・・


残念ながら、この方は身寄りがありません。このため、ご家族に着替え用の衣服を持ってきていただくことも叶いません。このあたりのことに救急室の看護師さんが気付いたのです。


看護師さん同士の協議の結果、バスタオルを1枚貸与することになりました。このバスタオルをマントのように羽織ってもらうと大量の血液が付着した衣服を隠すことができます。


あまり医療とは関係の無いことですが、このあたりの気配りも臨床では大切だと思います。どちらかと言えば、私たち医師よりも看護師さんの方がこのあたりの感覚が優れています。


私たちは、CTで頭蓋内病変がなくて創処置が終われば帰宅OK!という感覚です。しかし、社会的な気配りのアドバイスを看護師さんからもらえれば、更にスムーズな診療になりそうです。




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頭部外傷のベストの縫合法は?

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先日、当直していると7歳児が転倒して後頭部を打ったとのことで救急受診しました。
後頭部に約3cmの裂創があったのでナイロンで縫合しました。


通常、私はスキンステープラーで頭部外傷の縫合を施行します。しかし、この時にはスキンステープラーだと両親に文句を言われそうだったので、わざわざナイロンで縫合しました。


縫合後に患児の創部を観察しましたが、やはりナイロンは毛髪と似ているため抜糸の際に見難そうでした。う~ん、明らかにスキンステープラーの方が視認性が良くて優れていそうです・・・


後日、アルバイト先の脳神経外科部長の先生に、頭部外傷の際にスキンステープラーとナイロンでの縫合ではどちらを推奨されますか? という低レベルな質問を恥を忍んで行いました(笑)。


その部長の先生は、① 頭部外傷はどんな方法でも問題なく治癒する ② したがって手っ取り早いスキンステープラーの方が良い とおっしゃられました。


子供の場合には親の目があるからナイロンの方が良いのでは? と質問したところ、子供こそ暴れるので素早く施行できるスキンステープラーが望ましいとのことでした。


ちなみにスキンステープラーをしていても、頭部CTを施行する際にアーチファクトにならないそうです。頭部CTのアーチファクトにならないのなら、全例スキンステープラーで良さそうです。


以上のことから、頭部外傷の縫合処置は全例スキンステープラーで縫合することにしました。素早く縫合できて安価かつ抜鉤も容易なので、スキンステープラーに勝るものは無いですね。



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