先日、鎖骨骨折でホムズ技研の HAI Clavicle locking plateを使用しました。私はホムズ技研の内固定材料を愛用しています。
このため、今回もホムズ技研の HAI Clavicle locking plateを使用したのですが、実はこれまではロッキングではなく通常のリコンストラクションプレートでした。
そして今回初めてロッキングプレートを使用したのですが、思わぬ落とし穴があったのでご報告します。落とし穴とは、ナント通常のスクリューが各サイズ2本ずつしか無いのです!
例えば、14mmのスクリューは非常に多用しますが、コレがたった2本しか無いのです。もちろんロッキングプレートなのでロッキングスクリューを使えということでしょう。
しかし、鎖骨のように皮膚直下にある骨では、できるだけ骨にプレートを密着させる必要があります。そのためににはどうしても通常のスクリューが必要です。
ロッキングスクリューを使いたい部位は遠位の2本程度です。それ以外は通常の皮質骨スクリューなのですが、肝心のスクリューが2本しか準備されていません。
もちろん、あらかじめ準備してもらえるように頼めば準備してくれるのかもしれません(未確認)。しかし準備不可であれば、ホムズ技研のプレートを選択する余地はありません。
ユーザー目線では、今回の鎖骨ロッキングプレートのホムズ技研の対応はちょっといただけないと思います。国産メーカーなので頑張ってほしいところです...。
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