今日は一日中外来していました。
午前は一般外来、午後は人工関節置換術の術前自己血貯血×3名&手術説明3名でした。


自己血貯血も経験数が千例近くになってくると針先で皮下を透視することができるような感覚を獲得できます。こんな特殊な能力は、日常生活では何の役にも立ちませんが(笑)。


ルート確保は医師が習得するべき重要な技術の一つです。
特に救急の現場では患者さんの生死を左右する技術の一つです。


ショック状態や心肺停止(CPA)で搬入された患者さんのルート確保は容易ではありません。
実は、わたしたち整形外科医は、難易度の高いCPA患者さんのルート確保で大きな武器を持っています。


それは”骨髄内輸液”です。
私の場合、脛骨近位に1.8 K-wireで骨孔をあけて18G針を挿入しています。


骨髄内輸液でも、静脈輸液とほぼ同等の効果を期待できるルートを確保できます。
もちろん心肺停止等の危機的な症例のみですが、どうしてもルート確保できない緊急事態には有用だと思います。