整形外科医のブログ

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Lancet

天下の Lancetに掲載された論文に驚く

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Medical Tribuneにちょっとびっくりした記事がありました。小児科受診は何歳まで? です。医療における小児の定義は何歳までなのかという疑問に答える研究です。


この研究自体は、多くの国で理想とされる19歳に届いておらず、世界的に思春期層の医療需要に応えられていないという実態が明らかになったとのことで有意義だと思います。


しかし、私がびっくりしたのは、この研究の内容や結果ではありません。この研究が掲載されたのが、なんと Lancetなのです! 


この研究は、世界中の小児科医に電子メールで調査への参加を呼びかけ、115カ国の1,372人から回答を得たそうです。つまり、小児科医のリストがあればできてしまう研究です。


もちろん、リストを作成するのは結構大変でしょうが、こんなお手軽(?)な研究で天下の Lancetにアクセプトされるとは驚きです。


潜在的ニーズとアイデア勝負で Lancetにアクセプトされることに驚いたとともに、このようなニッチ分野を攻めるという手もあることに感心しました。






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THA: 表面置換型人工股関節置換術は全置換術よりも早期再手術率が高い

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Medical Tribune Vol.46, No.4で、表面置換型人工股関節置換術は全置換術よりも早期再手術率が高い という記事がありました。

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ブリストル大学臨床科学部整形外科 Ashley W. Blom教授
Lancet (2012; 380: 1759-1766)


・ 表面置換術では、関節面が常に金属同士である
・ 骨温存可能なため、表面置換術は従来のTHAの代替療法として若年患者に施行されることが多い
・ 2003.4月~2011.9月にイングランドおよびウェールズにおいて、初回人工関節手術を受けた434560例のデータを抽出
・ そのうち31932例が表面置換術であった(7.3%)
・ 術後7年以内に再手術が行われた症例数を調査した
・ 大腿骨頭サイズが小さいほど再手術率が高い
・ 55歳の女性の場合、再手術率がTHAの5倍であった

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この研究結果を受けて、Blom教授は「表面置換術を受けた女性の再手術率は、許容できないほど高い。女性は大腿骨頭サイズが小さいことが多いため、表面置換術を施行しないことを勧める」と強調されているようです。


表面置換術は手術手技が難しいのですが、結果がここまで悪いと敢えて表面置換術を選択する理由が無くなりますね。インプラントの選択は長期成績を確認してから決定する方が、患者さんの利益になるように思います。




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喫煙は女性の寿命を10年縮めるようです

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Medical Tribune Vol.45, No.50で、喫煙は女性の寿命を10年縮める という記事がありました。

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喫煙は女性の寿命を10年縮める
Lancet (2012; オンライン版)


・ 1996-2001年当時に、50-65歳だった英国の女性130万例

・ 追跡期間は12年

・ 3年後の再調査時にも喫煙者であった者は、その後9年以内に死亡する率が非喫煙者の約3倍(2.97倍)高かった。
⇒ 50~70歳台の喫煙者の全死亡の2/3が、喫煙によるものであることを示しています

・ 30歳以前で禁煙したものは、早期死亡リスクの増加を97%回避できる

・ 40歳以前で禁煙したものは、早期死亡リスクの増加を90%回避できる

・ しかし、40歳まで喫煙を続けたものは、死亡リスクの増加が数十年にわたって残存する

・ 喫煙は女性の寿命を10年縮める 

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整形外科と関係ない話題で恐縮ですが、おもしろそうな内容だったので記事にしました。Lancetに掲載されるぐらいなので、信憑性の高い研究だと思います。


たまたま、外来の空き時間に読んでいたのですが、目ざとく外来看護師さん(35歳、喫煙歴15年)が記事を見つけました。40歳ならまだ間に合う(!)と、本日からの禁煙を誓いましたが果たして結果をだせるのでしょうか(笑)?



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