プーチン大統領のウクライナのクリミア進攻に端を発した、ロシア通貨のルーブルおよびロシア株売りが、原油安と相まって2014.12月になると暴落の様相を呈しました。


2014.12.17はセリングクライマックスとなり、私もロシア株式指数・RTS連動型上投信 (1324)を75円で1000株購入しました。少額とはいえ、日本市場で株式を購入するのは実に2年ぶりです。


今回の投資(投機?)に際して、ロシア株の研究をしました。ロシアの代表的な株価指数はRTS指数とMICEX指数です。これらはRTSとMICEXという証券取引所が算出する指数です。


上場する企業の時価総額はMICEXの方が大きいですが、MICEX指数はルーブル建てです。一方、RTS指数はドル建てなので、世界的にはロシアを代表する株価指数と見做されています。


上場している企業はかなりオーバーラップしているのですが、2014.12月になってからの両指数間の動きには、目を見張るほどの乖離を認めます。まず、下のRTS指数のチャートを見てください。



RTS




米ドル建てのRTS指数は、2014年春のクリミア進攻から下落傾向でしたが、2014年12月15日と16日のルーブル急落も影響して、たった2日間で20%以上も下落しました。





MICEX



一方、ルーブル建てのMICEX指数は、上記のチャートでご確認いただけるように、たった1.1%の下落に留まっています。 米ドル建てのRTS指数の暴落とは非常に対照的です。


構成している銘柄に大きな違いが無いにも関わらず、ふたつの株価指数の動きが全く異なる理由は、通貨ルーブルの下落とロシア株式の下落速度がほぼ等しかったためです。


これはルーブル所持者からみると「国内株価は下落していない」ということを意味します。 私は通貨暴落時には、信用力の差から通貨の下落幅以上に株式は下落すると思っていました。


しかし、2014年のロシアの例では、通貨と株価はほぼ同一速度で下落していきました。 見方を変えると、通貨暴落時に自国通貨で国内株式を購入しても割安感は全く無いことになります。


自国通貨しか所有していない者はバーゲンハンティングできないため、せっかくのチャンスを掴むことができません。 これは私達にとっても非常に示唆に富んだ事実だと思います。


通貨暴落で資産を形成するためには、先物売りを駆使しないかぎり基本的には外貨を所有している必要があるようです。しかし、市場が荒れている時期の先物売りは非常にリスキーです。


アベノミクスが始まって以来、日本円の価値毀損が著しいです。もし、ロシアのような通貨の暴落が日本でも発生すれば、円資産しか無い者は、塗炭の苦しみを味わうことになります。


そして、アベノミクスでpoint of no returnを越えてしまった日本は、急速に財政破綻への道を進んでいます。しかし、これは以前にも書いたように悪い話ばかりではありません。


一方、医師は国民皆保険制度に守られているため、いわゆる準公務員です。「塗炭の苦しみ」は対岸の火ではありません。何の対策も打たなければ皆と一緒に沈んでいく運命にあります。


しかし、このような社会・経済の激動期は、大きなチャンスを掴むことができる絶好の機会でもあります。人生の長さを考えると、今回は千載一遇のチャンスである可能性が高いです。


危機時にチャンスを掴む一手法 につづく



                ★★ 管理人監修の資産形成マニュアル ★★
 


管理人監修の「勤務医の、勤務医による、勤務医のための資産形成マニュアル」です。高度な医療技術で社会貢献するためには経済的安定が不可欠! という信念のもと、管理人は多くのメンターから指導を受けました。

その指導内容をまとめたものが本マニュアルです。その指導内容をまとめたものが本マニュアルです。既に資産運用をしている方でも、勤務医のアドバンテージを生かした新しい考え方が見つかるかもしれません。

PDF版の販売で、30日間の返品保証付きです。当直1回分にも満たない価格なので、本マニュアルの手法を実践すれば、あっという間に元が取れると思います。 尚、医師以外の方のご購入はご遠慮ください。


情報教材表紙