昨日の午後は、化膿性膝関節炎に対する鏡視下関節清掃術でした。
この方は、まず全身状態の改善を優先しつつ、手術のタイミングを見計らっていました。


膝関節の清掃術なので鏡視下手術を選択しました。一応エアターニケットで駆血しましたが、るいそうのため大腿周径が極端に細かったので250mmHg程度の低圧で手術を行いました。


これがいけなかったのか鬱血して感染性滑膜からの出血が持続するため、やむを得ず駆血を解放して手術を行いました。潅流圧を60mmHgに維持して出血のコントロールを行いました。


まず、関節鏡でしか到達できない膝関節後方から滑膜切除を開始しました。PVSなどの場合には後内方にもポータルを作成しますが、今回は前方からのポータルのみで対応しました。


続いて膝関節前方から顆間窩の滑膜を全て切除しました。ここから膝伸展位として最も多くの感染性滑膜が増生している膝蓋上嚢の滑膜切除を開始しました。


この部位では膝蓋上嚢の内外側にポータルを作成して徹底的に掻破しました。この頃になると、滑膜からの出血がコントロールし難くなりましたが、何とか感染性滑膜を切除しきりました。


何度か膝関節のPVSの鏡視下滑膜切除術を行ったことがありますが、PVSと比べても化膿性膝関節炎ではとにかく出血しました。鏡視下手術といえども侮るなかれです。


とにかくやれることは全て施行したので、あとは引き続き栄養状態の管理を行いつつ、何とか感染が鎮静化してくれることを祈るのみです・・・。



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