整形外科医のブログ

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SE

やはり、リリカで体重が増えるのか?

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今日の午前は出張先での外来でした。
以前、リリカ投与中に体重が増加したため、投薬を中止したことを
ご報告しました。


この方はTHA術後フォローの患者さんで、帯状疱疹後神経痛に対してリリカを投与していました。しかし、リリカを中止するとかなり痛いようで、懇願されてやむを得ずリリカを再開しました。


リリカの投与を再開する条件として1週間に1度は必ず体重を測定することと、異常に体重が増加する場合にはすぐに受診するようにお願いしておきました。


今日はリリカを再開して2ヶ月目だったのですが、体重は50kg→52kgでした。正直、微妙なラインだと思います・・・。体重の日内変動だけでも説明できる範囲なので今回は継続処方しました。


気になりだすと、リリカのSEに対して過敏になってしまいます。ここまで神経質になる必要は無いのでしょうが、体重が増えるとしんどかったそうなので、しばらく慎重に投与したいと思います。



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 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


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腓骨欠損例の足関節脱臼骨折

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昨日の午後は、足関節脱臼骨折(SE stage 4)に対する骨折観血的手術でした。足関節脱臼骨折(SE stage 4)は非常にオーソドックスな外傷ですが、昨日の方は初めて診るタイプでした。


この方は、以前に受けた頚椎前方除圧固定術の際に、腓骨骨幹部をグラフトとして利用されていました。普段の生活では腓骨骨幹部が無くても問題ありませんが、足関節脱臼骨折を受傷してしまうと話がややこしくなります。



術前AP術前LR







 



通常のSEの場合は、脛腓骨の骨間膜が温存されているので腓骨中枢側が短縮することはありません。しかしこの方の場合は腓骨骨幹部が無いので、骨間膜が温存されていても腓骨が中枢側に短縮してしまうのです。


まさに腓骨中枢骨片が”ブラブラ”の状態なので腓骨骨折部の整復は容易でした。しかし、このまま手術を終了すると、腓骨の短縮が残存するので足関節の適合性が悪いままです。


そこで、思いっきり牽引を掛けて腓骨を解剖学的な位置まで引き下げた後、PEに準じて脛腓間スクリューを挿入しました。脛腓間スクリューを使用することで、腓骨の短縮が矯正されて足関節の適合性も元に戻りました。



術後AP術後LR












腓骨骨移植術や脛骨高位骨切術などで、腓骨が欠損している方がときどき居ます。このような腓骨欠損例に足関節脱臼骨折を併発した場合には、SEであっても脛腓間スクリューの使用を検討する必要がありそうです。




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久しぶりにお会いすると肥えていました・・・。リリカの副作用か?

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今日の午前は出張先での外来でした。THA術後フォローの患者さんが定期健診で受診されましたが、この方には帯状疱疹後神経痛に対してリリカを投与しています。


3ヶ月ぶりにお会いしたところ、ふっくらとされていました。「?」と思ってお伺いすると、何と3ヶ月で5Kgも太ったとのことです!これは噂に聞くリリカのSEのひとつである体重増加なのでしょうか?


ふっくらされているのはお腹周りが中心で、四肢末梢の浮腫は認めませんでした。特に、食欲が亢進しているワケでもないそうです。そこそこの年齢の方で、3ヶ月に5Kgも体重増加することはあまり無いように思います。


ただ、自分の経験上、体重を減らすことは難しいですが、油断をすると簡単に体重は増えてしまいます(笑)。だから、もし自分の立場であればリリカのSEとは言い切れないなと思ってしまうので、判断が難しいところです。


しかし、このまま見過ごすワケにはいかないので、とりあえずリリカの処方を一旦中止しました。次回は体重の推移を観察するため、2ヵ月後に再診の予約しました。


これで体重が元に戻っていればリリカのSEの可能性が高いということになります。リリカを処方する場合には、やはり体重増加の有無もヒアリングする必要があるなと感じました。





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足関節脱臼骨折(SE stage 2)に対する関節内骨折観血的手術

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昨日の午後は、足関節脱臼骨折(SE stage 2)に対する骨接合術でした。
若くて骨質も良く、問題の無い症例でした。


SEに対する手術において、腓骨の整復の際に末梢骨片の背側が整復障害の原因となることが多いと思います。特に中枢側に切りあがっている背側皮質骨の角の部分に骨膜が捲くれ込んで整復障害になりやすいです。


私は、この部分の骨膜を2-3mmは剥離してから整復操作を行うようにしています。ちなみに整復操作はクワ型の鉗子(399-071、整復用鉗子ポイント付、ソフトロック 126mm)を愛用しています。これはシンセスのAO小のセットによく入っているラチェット付きの鉗子です。


尚、使用するプレートは従来の1/3円プレートで充分だと思います。最近、ロッキングプレート/スクリューが発売されていますが、この部位に関しては固定性が充分でなく全くお勧めできません。ちなみに私はZIMMERのdistal lateral fibular plate、もしくはMORGANのJC plateを愛用しています。


※ 手術記録のテンプレートが必要な方は、私の運営するサイトからダウンロード可能です。

ただし、
手術記録のテンプレートはあくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行っていただけますよう重ねてお願いいたします

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