日整会誌に興味深い教育研修講演がありました。
順天堂大学准教授の馬場智規先生のインプラント周囲骨折アップデート です。


馬場先生は大腿骨ステム周囲骨折に対する 
Baba分類で有名です。下図は International Orthopaedics (SICOT) からの転載で、ステムと大腿骨との固着部分に注目した分類です。




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さて、今回の教育研修講演では、Baba分類の解説はもちろんのこと、6センチルールが紹介されていました。6センチルールとは下記のごとくです。


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日整会誌から転載


  • ステム周囲骨折では、ステムとプレートを6cm以上オーバーラップして固定(A)
  • 大腿骨遠位にTKAがある場合は、プレートとステムの間を6cm以上あける(B)



この手の骨折治療ではいつも気持ち悪さを感じていましたが、明快に6cm以上という数字を提示いただいたので、目から鱗でした。





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