整形外科医のブログ

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plica

肘関節滑膜ひだ障害の存在を忘れるな!

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先日、プロゴルファーの方が右肘関節外側痛で初診されました。診察すると典型的な上腕骨外上顆炎です。


数日後に大事な試合を控えているとのことなので、今回はテニス肘サポーターの処方に加えて、ステロイド注射を施行しました。


皆さんご存知のように、上腕骨外上顆炎には短橈側手根伸筋腱起始部の炎症が原因となっている症例以外にも、「肘関節滑膜ひだ障害」があります。


肘関節滑膜ひだ障害は、いわゆるプリカ(Plica)が肘関節内にできて、インピンジする病態です。プリカでは、短橈側手根伸筋腱起始部ではなく、腕橈関節に圧痛があります。


この患者さんでも腕橈関節に圧痛がありました。このような症例では、短橈側手根伸筋腱起始部にステロイド注射を施行しても無効なので注意が必要です。


肘関節滑膜ひだ障害では、保存治療に抵抗する場合には肘関節MRIを撮像してプリカの存在を確認します。プリカがあれば鏡視下切除術の適応となるそうです。


実は、何気に短橈側手根伸筋腱起始部にステロイド注射を施行してしまうところでした。上腕骨外上顆炎では、肘関節滑膜ひだ障害の存在も忘れてはいけませんね...。







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Plicaによる肘関節滑膜ひだ障害

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上腕骨外上顆炎(?)で苦しんでいます。
週 2回のペースでボクシング&筋トレをしていますが、当日の夜がとても痛いのです。


しかし、この痛みは本当に上腕骨外上顆炎なのでしょうか? 何故なら、Chair testや middle finger ext. testでは微妙に痛いぐらいだからです。


圧痛部位は無いのですが、パンチを繰り出すときや、マシーンで負荷するときには肘関節外側部が痛むようです。いわゆる短橈側手根伸筋腱起始部の痛みではなさそうです。


もしかしたら、広義の上腕骨外上顆炎のなかのひとつである「肘関節滑膜ひだ障害」なのかもしれません。いわゆるプリカ(Plica)が肘関節内にできて、インピンジする病態です。


特に腕橈骨関節にクリックを触知するわけでもなく、また関節水腫もみとめません。しかし、肘関節に負荷をかけたときには肘関節外側に疼痛が出現します。


テニスエルボーサポーターを装着するとそれなりに効果はあります。ダンベルを挙げるときには欠かせません(笑)。やはり上腕骨外上顆炎であることには間違いなさそうです。


もし、プリカによる肘関節滑膜ひだ障害が原因であれば、ストレッチではなく肘関節内のステロイド注射が必要になります。う~ん、テニス肘も奥が深い...。






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